劇場公開日 2020年6月12日

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「自分にとっての幸せとは」ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自分にとっての幸せとは

2021年9月23日
PCから投稿

過ぎ去った子供時代を懐かしみつつ、その儚さを噛みしめ、今目の前にある現実の厳しさにもがきながらも懸命に自分の生き方を模索する四姉妹。今とは異なる“当たり前”があった当時、彼女達を突き動かしていたものは何だったのだろうか。

楽しい子供時代は終わり、それぞれの道を進む四姉妹。そこにはあの頃思い描いていた夢の世界はどこにも無く、ただ暗く険しい道が続いているだけ。それでもそこに希望を見出し、助け合いながら生きていく彼女達の姿が心に刺さります。

強がりを言って後からこぼれ落ちた切ない本音も、“これでいいんだ”と自分に言い聞かせて呑み込んだ心細さも痛いほど伝わってくる。だから自身の人生と真摯に向き合い、ひたむきに生きていく彼女達が尊く、美しい。

毎日が悩みや不安、後悔や葛藤の連続だけど、それをエネルギーに変換し、懐かしい子供時代に再び息を吹き込み紡がれた物語。それは他愛ない日常だけど、かけがえのない大切なものである事を気付かせてくれます。

泣いても笑っても歩き続けなければならないのが人生で、そんな中で自分にとっての幸せの意味を考え、自分らしく生きていこうとする姿が時代は違えど今の私達に響いてきます。

セロファン