「意欲作ではあると思うけど…」ひとくず talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
意欲作ではあると思うけど…
「児童虐待の連鎖」みたいな話なので、重たいことは重たいのですけれども。
その重さについて(静かに)訴えかけるというスタンスではなく、「どうだ、こんなに重たいんだぞ。恐れ入ったか。」と観客に対して胸を張ってしまっているようで、観せられる方は鼻白んでしまうとでもいうのか…。
迫真の演技を狙って、むしろ態(わざ)とらしい演技になってしまっていると評したら、酷評に過ぎるでしょうか。
加えて、無理に「泣かせ」に連れて行こうとするBGMにも、その意図を感じてしまい、かえって醒めてしまいました。
脚本も今一つ精彩に欠けるように思われました。
取り上げている社会問題(児童虐待)の重さについては、まったく云々するものではありませんけれども。
残念ながら印象に残る一本にはなりませんでした。評論子にとっては。
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