「母のアイス」ひとくず 猫好きの女さんの映画レビュー(感想・評価)
母のアイス
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ストーリーは多少誇張された部分もありますが、人格崩壊や家庭崩壊の描き方は秀逸。
児童福祉施設に勤めています、詳しくは書けませんが、稀ですがカネマサとリンマリ親子のような関係は実在します。
カネマサはヒトごろしであり犯罪者です。
カネマサの母もリンも最低です。
だけど、そうなってしまった理由がある…。悪と負の連鎖。
カネマサは自分の幼少期と虐待されたマリちゃんを重ね見て助けてあげたいと思った、
「アイスを食べれば嫌なことは忘れられる。」
カネマサが、我が毒母の中に一瞬だけみた優しい母との思い出…。
アイスをリンマリ親子に食べさせたいカネマサ。
カネマサはカネマサなりにマリちゃんを救いました。
マリちゃんの純粋な笑顔でカネマサとリンは救われました。カネマサとリンの笑う顔をみてマリちゃんは幸せそうでした。
そして最後の最後で、カネマサ母も救われました。
負の連鎖が存在するなら、正(愛)の連鎖もまた存在する。
幼少期のカネマサが暴行されて入院した時に、其れまでずっと我が子を邪険にし無視していたカネマサ母がアイスを持って来ていなかったら…
主題歌『HITOKUZU』
愛してくれなくて構わない
愛するつもりもないんでしょう
傷つけられても構わない
守ってもらえるわけないもの
夕焼けなんて見たくない
どうせまた夜が来るから
人間扱いしなくていい
人間に生まれたつもりもないし
もしもそんな私でも
本当に欲しいものを言ってもいいなら
優しい日の母さんの掌
優しい夜の母さんのほっぺた
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