「特上食っとけば間違いなし」ひとくず Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
特上食っとけば間違いなし
チンピラ男にご執心の母親によって自宅に置き去りにされた小学生女児の下に空き巣に入った男が、少女の境遇を見かねて手を差し伸べる話。
窓ガラスを割ってアパートに侵入したら、荒れ果てた部屋に少女が独り。
電気は止められ玄関は外鍵がかけられ監禁状態で食べ物もなし。そして手にはヤケドの痕が…という状況を見た主人公が、自身の生い立ちと重ねて同情し巻き起こるストーリー。
いやいや、外の鍵は周りから見られるし…何て序盤は思っていたけれど、母親のクソっぷりは理解不能だし、理解しようとも思わないレベル。
でも実際にももっと酷い結末もあるんだよね…。
口も態度もまともじゃないし、これを正とは出来ない主人公だけど、彼なりにしてあげられること、出来ることを目一杯実行していく流れは胸に響く。
特に終盤に近付くにつれシーンの移り変わりや展開に急な部分があったり、音響のイコライジングとか演出等、注文をつけたいところは多々あるけれど、面白かった。
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