「テレビのドキュメンタリーとしてはおもしろい」侍の名のもとに 野球日本代表 侍ジャパンの800日 うむぼんずさんの映画レビュー(感想・評価)
テレビのドキュメンタリーとしてはおもしろい
一野球ファンとしては満足いくものだった。が、果たして「映画」としてみたときに、映画館に足を運ぶだろうか。行ったとしても複雑な感情で帰路につきそう。
今回地上波で放映されたのでテレビで視聴したが、実にテレビ的。CMも程よく入り前後の流れを一切切断することない。つまりテレビ番組の延長なんだな、と感じた。
各選手の苦悩などエピソード的に当てられているだけで深堀と時系列の繋がりが薄く、ぶつ切りになっている印象。
岸投手や浅村選手はダイジェストで扱われるが、彼らも大会内で苦境を乗り越えてきており、それぞれのドラマを描いていくことで劇としての完成度も高まったのではないか。
もともと人気な選手だけに密着取材した素材をつなぎ合わせただけ、実に日本のテレビ的な印象を受けた。
繰り返すが各選手のストーリー、監督コーチの重圧や人柄など、試合観戦だけでは見えないことが見えて非常におもしろい。
だが公開当時気になっていたものの、映画館に行かなかった自分の判断は正しかった。
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