「ファンタジーだとしても面白くはない」名探偵コナン 緋色の弾丸 領域内の弟さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーだとしても面白くはない
一つのビジネスとして人気キャラクターで盛り上げたいのはわかる。
安室がめちゃくちゃ人気出たから、赤井でも同じくらいいけるだろうという感じなんだろうけど、この映画で新規ユーザーをどれだけ掴めるかは謎。
個人的にはわざわざお金を払って映画館に観に行かなくてもいい作品。
どうしようか迷ってるなら半年後にレンタルで見てもいいし、1年後のテレビ放送を待ってもいいと思う。
コナン映画は毎年の恒例となってるから「名探偵コナン」というだけで動員数、興行収入はいくと思うけど個人的にはワーストの部類に入る作品だった。
まず最近は本当に事件が薄すぎる。
映画だから色々なパターンあってもいいけど、今回はとくに印象に残らない。
犯人に個性がないというか…
声オタしか喜ばないだろうけど、犯人役の声優さんだけは前作同様よかったです。
赤井家はあれでよかったという意見もあるけど、あれで満足ならこれから先も製作陣のクオリティは上がらないと思う。
とにかくキャラがでてて、最終的に事件が無事に解決すればいいという人向けの作品です。
あとコ哀好きな人も事件関係なく満足出来るんじゃないですかね。
自分は公式カップルが好きなので、その点でもこの映画の評価はマイナスです。
映画のラストも異次元みたいに沖矢=赤井だというサプライズ演出を狙ったのか、メアリーの「小僧」発言がありましたが、沖矢・赤井ほどの知名度や出番の少ないメアリーがその言葉を発したところで、メアリーが赤井の生存を認識したという感動を観客に求めるには分かりにくすぎる。
異次元はストーリーはまったく面白くなかったけど、ラストで「やっぱりそうだったんだ!」という盛り上がりがあった。
詳しいことがよくわからない人でも、気になる終わり方になってたんじゃないでしょうか。
今回もそれを狙ったんだとしたら過去作の評判の良かったシーンをただ違うキャラクターで再現しただけ。
事件やキャラクターの使い方が下手すぎて、全てに中途半端感が否めない。
赤井一家、リニア、オリンピックという大きなネタだけとりあえず決めて、そこに他のキャラクターを都合よくくっつけただけですね。
だからみんなが言ってるように、依頼者そっちのけで小五郎がひつまぶしを喰らうありえないシーンがあったり、由美が昼間から飲みつぶれるだけだったり、コナンが犯人を殺すかもしれないリスクがありながら赤井に撃たせるような既存キャラ殺しを平気でやってのける。
赤井の弾丸が犯人の肩の位置に当たるようにコナンがアランにメールで指示してたのも後付けで笑った。
そもそもそこまでの凶悪犯だったか?
アラン以外危害は加えようとしないで、撃つのも躊躇うような相手だったじゃないか。
リニアに乗客が乗ってて多くの人が人質になってたりするならまだしも…
あと、リニア暴走止める為にコナンがリニア先端でサッカーボールぶっ放して、次の登場シーンでは世良の横でシートベルト付けてたのには笑った。
これ考えた人の頭は宇宙 笑
何年経ってもこだま作品と比べられるのも仕方ない。
実際今見返しても面白い作品多いし。
事件に粗がないわけじゃないけど、コナンくんが名探偵ちゃんとやってた時代です。
でもこだま監督が戻ってくることはないだろうし、時代も違うから新しいコナンにグレードアップしなきゃいけないんだろうけど、今回はシンプルにストーリーが面白くなかった。
以上、あくまで個人的な感想です。
どんな作品にも100%はないと思うから、コナンは昔から大好きな作品だし今後も楽しみにしてます。
でも面白くないと感じたことは残したいと思ったのでこの評価です。
映画の評価は製作陣も気になるだろうから、少しでも届けばいいなという希望も込めて。
近年ミステリーについては不評なのに改善はされていないので、制作が作ったものが100%のコナンだから文句言うなという状況だったら残念すぎる。
興行収入だけでみれば更新していってからそれでいいんですかね、、