「なんという虚無」名探偵コナン 緋色の弾丸 inさんの映画レビュー(感想・評価)
なんという虚無
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昔はそれなりにミステリーをやっていて、最近はハリウッド大作方面と、それはそれで娯楽作品として楽しめていたのですが、今作の虚無感は凄まじかったです。
全てのキャラが「まぁこの状況では普通こうするよね」という一般常識から外れまくっており、何を考えているのかさっぱり分からない。例えばうなぎ食ってる小五郎、ガスや行方不明事件に巻き込まれてて全く危機感のない民衆。ただただ指示待ち人間の赤井一家。
犯人も、動機も、結末も。模倣であった意味は……
それでも後半のアクションが派手であれば楽しめたのですが、何より空虚なのがここで、今までは「爆弾を探す」「犯人から逃げる」「襲われるヒロインを守り抜く」などの、いわゆる"目的"と"リミット"があったわけですが、今作はどちらもとにかくフンワリ。
ヒロインがピンチにもならず、リミットの最悪の結末もふんわり、犯人も早々にバレて結末もふんわり。
結局リニアは脱線して吹っ飛んで大災害、コナンくんのお手柄っぷりも訳がわからず、ただただ犯人の思い通りになって、「運よく助かったねー!」だけ。一体何を見せられていたのか……。
これで終着駅に人が閉じ込められていて、それを救うために河川にリニアを落とした、とかだったらまだ全然納得できたのですが。。
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