「WSGをリニアでぶっ壊します!キャー!」名探偵コナン 緋色の弾丸 ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
WSGをリニアでぶっ壊します!キャー!
「紺青の拳」から2年待ちました。待望の新作です。前日譚の「緋色の不在証明」を見てキャラ知識は十分に備えています。まぁ真純はテレビシリーズでもちょくちょく出てきてるのである程度の認識はありました。
今回はコナン映画お決まりから少しずらした感じでした。初手は過去の回想シーンでとある人物が銃殺されました。いつもの爆発ではない静かなスタートを切りました。意外。
リニア発表会で早速鈴木会長が連れ去られます。鈴木財閥はこのシリーズから逃げて!そして少年探偵団が登場。元太の鼻が効き、鈴木会長を見つける手立てをするという元太が過去一役に立ったシーンですね。やるじゃん元太。ここでの浜辺美波さんの声の演技がお上手でした。前作のお嬢は酷かったもんですから…
その後リニアへ乗るための確認作業のために病院に行きますが、そこでは「クエンチ」というなんだか危険そうなものが一斉に病院に撒かれコナン含めほとんどの人物が倒れます。パニックものとして魅力的です。「クエンチ」について?だった自分ですが、哀ちゃんの説明のおかげで高速理解できました。哀ちゃん偉い偉い!
ここら辺で昴がコナンと通話しながら、事件のは発端へと向かい始めます。そしてそれを阻止するためにメアリー&真純がバイクで応戦し、拳でも応戦します。このシーンは見応えバッチリです。昴から赤井秀一にチェンジして、何やら強そうな弾をぶっ放します。ここが面白い伏線に繋がります。コナンもスケボーを駆使し、道路を滑走します。事故りそうになりますが、うまいこと乗り越えます。さすが。
なんやかんやあってリニアに上手いこと乗ったコナンと真純。ここでの乗車方法がぶっ飛んでました。サッカーボールを蹴ってデッキを一部壊して花火みたいにドカンと打ち上げる。ナイトメアでやったことをやり、人々の目線をそっちに集中させて乗り込み成功。
アラン会長がキャリーケースに上手いこと収納されてました。よく入ったなと思いましたが、そんなことは些細なことなので気にしません。ここで犯人も登場します。まぁしばらく出番が無かったのですぐにわかりました。まぁ動機は定番の逆恨みでした。親父が犯人にでっちあげられた!FBIの仕業だ!という。動機は近年に比べればまともじゃないですかね。街をぶっ壊そうとしてたやつもいましたし。
そこで伏線を回収するように赤井さんの撃った銀の銃弾が犯人を撃ち抜きます。リニアの特性を活かし、トンネル内で急速に加速する銃弾へと仕立て上げます。ここで急所を外すという高等テクニックを披露してくれます。カッコえぇ。
そんでもう1人の犯人。まぁプログラミングとか云々でもう1人も簡単に分かりました。こっちも逆恨みですね。ただこの犯人中々曲者。まずはドライビングスキルが高すぎる。キャメロンを余裕で振り切る素晴らしい腕前の持ち主です。でもようやくやってきた秀吉が全部解決してくれます。見事な路線誘導を披露してくれます。キャメロンずっと驚いてます。かわいい。犯人がタフすぎるのは車が思いっきり柱に当たってひっくり返っていても軽傷。そのあと車が爆発しても軽傷。この人メインキャストに呼んだ方がよくね?と思ってしまう有能っぷりでした。
今作の最大の見せ場はリニアが芝浜駅に突っ込むという流れです。車内から「クエンチ」が大量散布し、所々爆発し、完全に命の危機に陥っていたコナンと真純がパラシュートをもとにサッカーボールを車両の先端にぶち込んで、リニアの弱点の構造の脆さを活かしてサッカーボールがパラシュート代わりになります。浮きながら滑走するリニアが宙を舞い、そのままWSGのスタジアムに突っ込みます。もう大笑いでした。「15分の沈黙」や「ゼロの執行人」に並ぶレベルの大規模な被害です。これは憶測ですが、オリンピックは今回は中止にしようというメタなのかなと思いました。それでもってかすり傷で済む2人がまた異常でしたが。
今回はコナンと真純、コナンと哀のコンビが際立っていたように思います。毎年蘭とのイチャコラの流れだったのでそこら辺違うのもナイスポイントです。
惜しいなと思うのは赤井ファミリーをあまり活かせていなかったのが残念です。メアリーが殆ど出番なく嘘宣伝でした。赤井さんも狙撃したり、運転したりとあまりメインな感じてはなかったのも残念です。秀吉も渡されたシーンでしか活き活きしてなかったので残念です。コナンと真純のコンビをもっと押し出していけばよかったのになぁと思いました。キャラクターの多さを整理できていたのは良かったと思います。
ここ数年のコナン映画では1番面白かったです。最高にぶっ飛んでる映画は大好物です。「永遠の不在証明」もかっこいいですし、楽しい気分で劇場を出ることができました。
来年は警察学校か警視庁かなと思います。また来年も楽しみにしてます。
鑑賞日 4/16
鑑賞時間 15:55〜18:00
座席 S-20