ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版)のレビュー・感想・評価
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心に翼を。唇には憎まれ口をw
舞ちゃん、君はホントに良い女だよ。ってのは言っておきたいです。
この12月の劇場鑑賞は25本になりましたが、満足度高い順に並べるとアニメが上位を占めると言う。わたくし、アニヲタ化を宣言した方が良いかも知れません。田辺聖子さん原作の青春アニメ、ホントに良かったです。
描け。描け。描けよ。ジョゼー!
と心の中で叫んでしまう、病院からの帰宅後。恒夫の好きなところを100個は言える舞と、一番したい事だけは分かるジョゼ。恋心を隠して来た2人が衝突する場面が切ないです。
人魚は魔法の貝に願いを叶えてもらった後、海の中に帰って行きましたが、君には消えてもらう訳にはいかないから。
こんなラストで良いんすか?
良いんだす!
良かった。とっても!
なんか去年の「ラスト・クリスマス」に匹敵するくらいw
アニメ版がジョゼの初見と言うあなた。
是非、2003年の実写版もどうぞ。
妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里が演じる、全く違う、て言うほどに違う、もう一つの名作です。
良かったネ、ジョゼ
原作、実写版、アニメ見まして。
バットエンドながらも1人強く生きていく感じで終わる実写版。
電動車椅子に変わったことが強く印象に残り、最後の台所にたつジョゼの後ろ姿がたくましくもあり、抱きしめたくなるような切ないエンドの実写版でした。
そこが強く感慨深かった。
アニメ版は実写版をリベンジするがごとくハッピーエンドとなっている。
ジョゼには良かったね。と言ってあげたい。
が、個人的には切ない終わりかたの実写版が好きだ。
みんなただ寂しく優しい
だいぶ前の実写映画は知っていました
ので懐かしいなと思って観賞
あれはくるりの主題歌も良かった
感想としては
・アニメであることを活かしたリメイク
・勇気を振り絞る瞬間が泣かせる
・うまい俳優声優陣
などなどここ最近観た映画では
久しぶりに泣けました
メキシコの珍しい熱帯魚を直に
見ることにあこがれ海洋生物額を
大学で専攻し留学のお金のため
バイトに勤しむ鈴川恒夫はある日
暴走した車椅子から飛んできた
ジョゼを受け止めたことで知り合い
追いかけてきた祖母がお礼に食事を
ご馳走してくれます
祖母と二人暮らしのジョゼは
生まれつき足が悪く車いす生活を
送っていました
すると祖母はお金を貯めていることを
知った恒夫にジョゼの相手を
してくれるよういい時給で依頼します
しかしジョゼは命の恩人の
恒夫にムチャクチャな頼みごとを
したり相手にしてくれません
しかも祖母は危ないから外へ出るなと
言われていました
そんな難しいバイトに悩む恒夫は
ある日家にいないジョゼを探すために
入るなと言われた部屋をのぞくと
そこには美しい色彩の海が描かれた
絵があり恒夫は心を奪われます
そして海へ行きたいと飛び出した
ジョゼを見つけた恒夫は一緒に
海へ行きジョゼが亡き父に出された
海水の味という
宿題をかなえ二人の距離は縮まり
恒夫はジョゼを外の世界へ連れ出し
ジョゼにも大好きな小説つながりで
友人が出来たり生活は一変
しかし徐々に恒夫の周囲の
楽しそうな環境に気後れし
ケンカも起こしたりしてしまいます
そんな折恒夫は悲願の留学の誘い
奨学金ととんとん拍子に夢が
叶い始めます
半年後に日本を離れることに
なりますがジョゼには
黙っていました
やがて祖母が急死してしまい
ジョゼは一人ぼっちになってしまい
バイト代を払えなくなると
恒夫も遠ざけるようになってしまいます
最後の連れて行けといった海の帰りに
車いすが引っかかって危なくなった
ジョゼを助けようとした恒夫は
車に撥ねられて重傷を負います
一命はとりとめたものの右足の
複雑骨折とそれに伴う後遺症で
歩けなくなる可能性も示唆され
留学の話もなくなった恒夫は
立ち直れない状態になって
しまいます
自分を助けるためにそうなった
恒夫にジョゼは祖母の死後
やめていた絵を再び描き始め
いったん翼を失った恒夫が再起し
心の翼で夢をかなえる紙芝居を作り
恒夫は涙を流し立ち直ります
その後恒夫は順調に回復し復帰
ジョゼに迎えに来てほしいと
頼みますが
ジョゼは来ませんでした
家を訪ねてもおらず探し回ると
出会った時と同じように暴走した
車いすから飛んできたジョゼを
受け止め絵本作家として恒夫に頼らず
独り立ちするつもりだったと
打ち明けるジョゼについに恒夫は
好きだと告白し物語は幕を閉じます
最初から勇気があったり強かったりする
人などいるわけではなく皆弱さ寂しさを
隠したいだけなのですね
ただその弱さをどこかで感じあえる時
本当に他人の気持ちに寄り添えるの
だろうと思います
実写版とは展開も違うしどうやら
原作小説とも違うようですが
アニメにしかできない表現や演出を
ふんだんに生かした作品だと思います
公開規模は広くはなさそうですが
やってたらおすすめしたいです
ヒロインがすごい可愛くなっていく
映画の最初と最後で全然違う印象のヒロイン。最後はただただ可愛い。内容も人間らしさがあり、主人公たちの心情の変化もわかりやすくGood。起承転結の流れ、音楽、エンディング含めとても良かった。声優も凄いよく聞きやすい。
共感なんてできん
まずはじめにこの作品の総評としてめちゃくちゃおもしろい。
タイトルには共感できんと書いたが目を引くため多少大袈裟にしました(すみませんでした)
もちろん共感できない部分はあったがまずはその点から、車いすの方の苦悩は流石に理解できん。健常者の私にとってどれだけ障害を持った方の気持ちに寄り添おうと励ましや同情・共感の言葉を並べてもそこは所詮ジョゼの言った通り「私の気持ちなんて理解できるわけない」(正確なセリフ覚えてないですすんません)その点で確かに私に気持ちを理解するなんて無理です。その事をこの一言で気づかされた。
やっぱ共感できないこと1つしか思い浮かばなかったや
共感できた点としては「男の前で泣く女はうざい」という舞の一言。んーなんといいますかたまに下心ありでで泣くような方もいるような気がしてなんとなくあるあるネタ程度(横澤夏子のネタとかでもありそう)でそんなこともありそうだなーと思った点での共感です。
ここからは共感した、しないではなく率直なこの作品の感想を綴っていきます。あと原作や実写版などは見たことないです。そもそも実写版が昔あったことなど皆さんのレビューを見て知ったぐらいです。
ジョゼの始めはトゲトゲしい口調から次第に優しい口調へと変化していく過程が見ていて楽しい
東京住みで普段標準語しか聞かない私にとって方言はとても魅力的でその中でも関西弁は一番好きな方言。なので普段からエセ関西弁をちょくちょく使ってしまうが、やっぱり本物の関西弁を聞いているのは心地がいい。関西弁は語気が強めに感じるので余計に始めのトゲトゲしさの中に人との距離を作っているように感じられ、管理人との仲が深まるにつれ口調からも心の溝が埋まっていくようであった。
夢を叶えるためには相当な覚悟と努力が必要で、それがジョゼのような身体障害を持つような方なら尚更のことでそんな状況に屈せず管理人とジョゼでお互いの背中を押し合っていく姿には素敵だなーという感想しか出てこんかった、お互いの夢をお互いで支え合っていくこんなこと現実であればどれほど素晴らしいものか。
舞とジョゼの女の恋の喧嘩も見逃せない。
恒夫を奪う恋のライバルとしてただ一途に恒夫を思い相手を貶めることのない展開には美しさを感じた。
そうだジョゼの言う通りだ。好きなとこなんて100個も言えなくたっていい、心からの愛があればそれで充分ではないか。
ジョゼの恋愛への展開はすごいピュアで管理人に強がっているとこなんてただひたすらに愛おしい。外で経験する初めてのこと全てに目を輝かせる様は一緒にいたらどんなに楽しいだろうか、もっといろんなものを経験しいろんな場所へと導いてあげたくなる。
紙芝居はとても素敵な内容でこれだけでも夢に向かっている人にはかなり背中を押されるものであるんじゃないのか。
映像の仕上がりも綺麗だし声優さんもいいのではないか(その上からお前誰やん)、関西弁というところで私の評価爆上がり。
先程の繰り返しになるがジョゼの関西弁めっちゃ好き
ジョゼが家の前にある川を渡るちっちゃい橋で詳細は忘れたが、橋から顔を出してショックを受けている表情が漫画約ネバでよく見る心の底からの絶望や喪失感を感じさせるそんな表情をしており、あっこんな表情もできんのかとジョゼのアニメではあるが人間としての表情の幅広さになんかグッとくるものがあった。
最後になるがラスト中途半端な切れ方すると思いきやその後気になる展開をエンドロールで描いてくれたおかげで結果、ジョゼと恒夫は夢を叶えたんだとわかり安心した。普段エンドロールはキャストや制作スタッフなどたくさん名前が書いてあるのを見るのが好きで見ていたがエンドロールでも本編が描かれていて今回はいつもの部分を見る余裕がなかった。つまりエンドロールめっちゃ重要ってこと
こんな後味のいい恋愛ストーリーを見たのは初めてかもしれん。ジョゼと管理人との恋を応援しています。とても萌えました。
彼女が"タイトル"を作る物語
はっきり言って最高でした。ボンズの綺麗なアニメーション、清原果耶さん・中川大志さんの透き通る美しい声、美しいまでのストーリー、とるとこ全て最高です。
偶然出会った恒夫とジョゼが互いを信頼していく様子がとても爽やかでした。祖母の言いつけで外の世界へ行けなかったジョゼが恒夫に頼って外を知っていくたびに増える笑顔にドキドキさせられました。強がるジョゼも愛らしいです。
今作は車椅子に焦点に当てているのではなく、それぞれの成長を軸にしているあたりも良かったです。2人には目に見えない壁がたくさん立ち塞がっていて、協力したり、時には突き放したり、でも頼ったりと、青春真っ只中でいいなと思いました。
負けヒロインというのは分かっているのですが、舞も応援したくなってしまいます。あからさまに恒夫の事が好きなのに、ジョゼがいる事でモヤモヤしてしまっている姿が愛おしいです。ヤンデレなんだろうなぁとは思いますが、真っ直ぐに想いを伝える姿には心奪われました。
恒夫が事故で足を怪我してしまい、リハビリすることになりますが、ジョゼが描いた絵本に勇気づけられる様子が、単純ながらもグッとくるものがありました。絵本の世界の中で、今までの2人の道のりを総浚いしながらも、ジョゼが夢へと1歩近づいていく描写が自然に描かれており、そこで流れる♪心海がまた良いです。
恒夫がジョゼに告白するシーンはこっちまで頬を赤らめてしまいました。今までで1番美しいキスシーンを見ました。
2人が夢へと向かって旅立ち、また出会う。これからの2人の物語はずっとずっと続いていってほしいです。目頭が熱くなりました。
今年1番の映画!
今年観た映画の中で一番良かったです。
鑑賞後に、自分も今日から頑張ろうと思えます。
内容としては生まれつき障害を持ち、前に進むことを諦めてしまったジョゼ(くみこ)が、夢に向かって真っすぐ進んでいこうとする恒夫と出会い、葛藤しながらも夢を見つけて、前に進もうとする話です。
途中からの予想できないストーリ展開やアニメ映像の美しさで、爽やかで感動させられる最高の青春映画となっています。
ぜひ色んな人に見ていただきたいです。
キャラクター原案の方が描かれている漫画も、映画の内容が丁寧に書かれており、大変面白いので、映画にはまった方は漫画もぜひ!全2巻です。
後は個人的な感想を書きなぐり、、、
社会の怖さや冷たさを虎として表していますが、作中では明確な悪意はでてきません。
ただ、現実世界ではジョゼはもっと社会の悪意に晒されていたのではないかと思います。
生まれつき障害を持っているということは、子供のころから辛い経験をしてきた可能性が高いです。他の子が当たり前にできることができなかったり、他の子から仲間外れにされたり、そんな経験がジョゼに前に進むことを諦めさせたのだと思います。
そんな中、障害を持っているジョゼを特別扱いせずに接してくれる恒夫との絡みは見ていてほっこりさせられます。
恒夫は出会ってからずっとジョゼの障害を差別はせずに、必要な配慮だけおこないます。
祖母から特別扱いされていたジョゼにとっては、1人の人として対等に接してくれる恒夫は自分を変えてくれるような存在だったと思います。
このまま留学のシーンまでいくのかなと思っていたら、まさかの祖母の死と恒夫の事故。
この展開は予想できませんでした。特に恒夫がジョゼの立場を体感するというのは凄くいい演出でした。
健常者から障がい者になるかもしれないという時に初めて分かる、夢を見ることや前に進むことの大変さ。叶わなかったときに絶望したくないから現状維持を選んでしまうんだと思います。
そんな時にジョゼからの「心のい翼であなたは何処までも飛んでゆける。」というメッセージ。ジョゼが恒夫から貰った勇気を恒夫に返す?気づかせてあげる演出が素敵でした。
後はジョゼと舞の絡みも好きです。自分の好きな人が他の子を好きになっていく姿を見ているのはとても辛いと思います。
それでも、恒夫を元気づけられるのはジョゼだと思い、悪役になってもジョゼを焚きつけにいくシーンがほんと好きです。
隼人やジョゼの祖母といい今作にはいい奴しかいないのかと。
それと、ジョゼの「気持ちの大きさは誰にも負けん!!」という言葉。
ジョゼのなかでの恒夫の存在の大きさが感じられます。
何はともあれ、最後はハッピーエンドで良かったです!
きっと2人はこれからも困難を一緒に乗り越えて幸せになっていくんでしょう。
実写版とは全く異なる展開にホッとしました。
実写版では、いわゆる「ハッピーエンド」ではなく、主人公の恒夫の設定も、アニメ版のように真っ直ぐで誠実ではない。最後まで一緒に暮らそうとする気合いもなく、結果別れる(「逃げる」)ことになる。「いつまでもここにいて欲しい」と彼を頼ったかつてのジョゼは、もういない。障害者が身寄りをなくした時の不安定さは解消されないまま、彼女は一人で生きていく決心をする。
翻ってアニメ版では、ジョゼの周囲の人々は優しくて、理解に溢れている。かつての社会状況とはかなり違いがあるためなのだろう。恒夫が足に障害を残すかもしれないところで、ジョゼは、彼の夢の後押しもする。実際は、障害者をめぐる環境は、「37セカンズ」や「岬の兄妹」などで描かれる限りでは、絶望と期待が入り混じったものになる。アニメ版のような健常者と障害者がお互いに理解し合える社会になればと願っている。
観て良かった。最近のベスト。オススメ。
ストーリーがシンプルで分かりやすく、テンポも流れも自然で観やすい。ベタな展開も何故か許せてしまう。
良いか悪いか、障害者の問題云々という点がジョゼと恒夫の恋愛の障害に感じられず、ラブストーリーに集中して観ていました。
一番の泣きポイントはジョゼが自作の絵本を読み聞かせるシーン。不器用な彼女が今までの想いを全て綴った最高のラブレターでした。
映画好きなら誰でも知っている、鑑賞後の幸福感を与えてくれる作品。たくさんの人に観てもらいたいのに上映館が少ないのが残念ですね。
好きな作品
心理描写具合がちょうどいい。
主な登場人物がいい子なのがいいです。
アニメーションならではの感情の動きの表現で、登場人物の気持ちに触れることができます。
好きな作品の一つになりました。
【人魚の願いは"心の翼"を自ら持つ事、大切な人に持って貰う事。健常者には分からない世界を、優しき視点で描き出した作品。】
■内容は人口に膾炙していると、思われるので割愛・・と思ったが、かなりアレンジメントされており、それが良い結果につながっていたと思った作品。
◆印象的なシーン及び映画の内容
・ジョゼの声を担当した清原果耶さんの透き通った声の、ツッケンドンな感じの関西弁が、良い。
ジョゼの勝気だが、哀しみを抱えた女性の声に合っていると、私は思った。
- 関西弁の女性に、男は弱い・・。ー
・ファーストシーンのジョゼと恒夫の”衝撃的な”出会いとラスト近くの雪道での衝突シーンとの連関。
- ここは、”都合が良いのでは?”とか言わない。ー
・クラリオン・エンゼルフィッシュのランプを、恒夫がジョゼに渡すシーン。
- 彼が、ジョゼへの仄かな想いを持つことと、ジョゼが”恒夫が本当に海を愛している事、メキシコ留学を強く望んでいる事”を初めて理解した事を暗示している。
そして、このクラリオン・エンゼルのランプは後半でも、重要な場面で登場する。ー
・ジョゼを守るために、交通事故に遭ってしまった恒夫。
- 分かりやすいが、恒夫はこの体験で、ジョゼの辛さを自ら経験する事でジョゼへの想いが更に強くなるのである。-
・恒夫を慕う、"ダイビングショップ"のアルバイトの同僚マイと二人の友人、ハヤトの存在の重要さ。
- ジョゼに対する恒夫の想いを薄々感じながら、車椅子を押しながら恒夫に告白するシーン。健気である。はっきりとは描かれないが、彼女がハヤトとの良好な関係性を築けると良いなあ・・。相性が良い気がするが・・。-
・ジョゼが独り立ちするために、勇気を持って図書館で、自ら書いた”人魚の願い”の絵本を子供たちに読み聞かせするシーン。サガン好きの司書カナの存在も、この作品に良い効果を齎している。
そして、そこに、ハヤトが事故に遭い、メキシコ留学を断念しかけた恒夫をきちんと連れてくる。
恒夫はジョゼの絵本からのメッセージを強く受け止め涙する。
- 今作の白眉のシーンである。二人が喪失感から再生へ向かうきっかけにもなっている。-
<田辺聖子さんの短編、実写映画、及び今作品。私は、書籍(サクッと読めます)を随分前に読み、実写映画も観ているが、
今作品は、原作の世界観を壊さずに、一つの作品としての完成度が高い”素敵な現代の恋愛映画”にアレンジメントされている。良いです。
あと、映画はエンドロールが終了し、客電が灯るまで、席を立たないように。
今作も素敵なシーンが待っています。>
■蛇足
・ちなみに私は妙齢な女性の京都弁にからきし弱い・・。すいません、例年なら今頃は、京都で呑んでいるもので・・。寂しい・・。
・ご指摘を受け、一部修正しました。「サーフィン屋→ダイビングショップ。」
見やすくバランスの良い恋愛もの
原作や実写映画は見ていませんが、とても見やすくて面白かったです。
ストーリーが暗すぎることもなく、車椅子の大変さなど、リアリティとのバランスもほど良く、スッと入り込めました。
空想と本物の海という点で繋がる恒夫とジョゼの関係も良いし、紙芝居のシーンは不覚にも泣きそうになりました。
伏線もしっかりしてます。
個人的に「健常者には分からん」って台詞は刺さりました。
バイト先に行った後にへそを曲げるくだりは舞への嫉妬だと思ってましたが、漫画版を見ると健常者への嫉妬なんですね。
とは言え過度にストレスかかるシーンも無いため、また見たいと思いました。
個人的におばあちゃんのくだりは聲の形を思い出してしまい、あぁこのパターンか..と思ったのが悔やまれました。
主観ですが、恋愛ものにありがちな「よくよく考えるとこんな奴いないだろ」というのが無かったのも良かったです。
爽やかで素敵な映画、優しい気持ちになれます!
アニメ化と聞いて20年近く前の実写版を先日観てからの鑑賞。
率直に言えば(原作未読なのでストーリー的にどうかは語れませんが)全く違った料理法で優れた素材を美味しく仕上げた!みたいな感じです。実写もこちらも切ないラブストーリーに年がいもなくキュンとしてしまいました。
綺麗な映像と実写よりも海を前面に感じられ『魚たち』感満載でよかったです。
外の世界は怖いもの『虎』ばかりっていうお婆さんの言葉がこの作品のタイトルでの意味あいを実写版よりわかりやっすくしていると思いました。
『宇宙で一番~』で清原果耶さんを初めて知って将来有望な若手女優がまた一人でてきた!って思いましたが声優としてもジョゼを見事に演じられびっくりしてます。
中川大志さんも『ステップ』でのウォーリーを探せ!的出方で少しストレスをためていたのか声優として恒夫の心情を素晴らしく演じられていてました。『家政婦のミタ』で初見のイケメンお兄ちゃんも着々といい役者さんへの道を歩まれているようでお父さん的には嬉しい限りです。
エンディング曲もよかったですね。Eveさんですか?(~ちゃんの花びらじゃないですよね?!ってわからないですよね~)ハードロック系と思ってましたがバラードもいいですね。エンドロール後のエピローグとともに清々しい気持ちになります。
原作自体古いのでジョゼが『あたい』って自分を呼ぶのがはすっぱな感じがして少し違和感がありましたが、大阪ではいまでも自分をこう呼ぶ人がたくさんいるんでしょうか?!40年近く前、バイト先のお姉さんが『あたい』って実際に言ってて当時でも驚いたのを思い出します。
♪あんたとあたいの出会いの場所は~いつものスナック片隅よ♪って歌がコッキーポップで流れてましたがつい思い出しました。今では桃井かおりさんか中島みゆきさんぐらいしか似合いませんよね。
実写版と比較するのは邪道!って断言できるくらい素敵な映画を、年末まで数日しかない今、心の癒しになる作品として観ることができとっても幸せです。
ジョゼと恒夫の恋愛に乾杯したくなる!
最初から、かなり期待してた通り、最高の出来でボンズ制作だから感情移入をして観ることができました。不器用なふたりの恋愛模様にドギマギしながら、お婆ちゃんの死・恒夫の事故など災難にあいながら、結末はすごく気持ちいい結末でホットしました。感動の一時に浸りました。
管理人との出会いと成長とハッピーエンドの物語☺️
うん、いい映画だった!!
映画館出るときシンプルにそうおもった^_^
後味、余韻ともにいい映画って、どんどん少なくなってるから、ジョゼ観れてよかったー。(クリスマスにおっさん一人だったのは内緒🤫)
あ、忘れないうちに!エンドロールは最後まで絶対見てね✨✨✨
もう最高なんだわー、じわーっと来る奴くるから😂
映画って終わり方が大事よね、ホント❗️
作り手の作品にかける想いが伝わってくるエンドロールに感動したよ。
追伸
ジョゼが戦っていた虎とはなんだったんだろうね
絵本作家になるという夢への諦めとか、夢が叶わなかったらどうしようという恐怖心だったのかな。
でもその虎と最後に向き合って、乗り越えたんだなあ、ジョゼは。
そして、人魚と男の子の物語から心の翼を取り戻した恒夫がリハビリがんばってまた夢に向かい始めるところとかも、ジーンと来たよね✨
年末にこんな素敵な映画をプレゼントしてくれて俺は感謝の気持ちでいっぱいだ😭
ピュアラブストーリー!
絵を描くことが好きな車椅子の女性、ジョゼ。魚が大好きな大学生の恒夫。2人がたくさんたくさん悩みながら、夢に手を伸ばして恋をする物語です。
原作未読のため、予備知識はまったくありませんでしたが、それでも作品の全てを通し予想外だったことは、車椅子にスポットが全く当たらないところでした。
車椅子だから、足が動かないから、という理由での困難や、虐げられたりする描写はあまりなく、恒夫がジョゼと関わっている時も、車椅子だからといって甘やかすことはありません。無意識の差別や偏見がないことに好感を抱きました。
絵を描くことを仕事にしたいが、夢物語なのではないかと思い悩むジョゼに、やってみなければ分からないと、声をかける恒夫でしたが、"健常者にはわからん"と跳ね除けられてしまいます。しかし、のちに足を怪我した恒夫は、"夢に手を伸ばすことがこんなに怖いなんて"と涙ながらに溢します。
決して、障害があるから夢に手を伸ばすことができないのではなく、誰でも勇気のいることなんだと、常に偏見なくフラットに物事を見ることができる恒夫がとても素敵だと思います。
ひねくれ者で天邪鬼にみえるジョゼと、武骨でぶっきらぼうにみえる恒夫ですが、2人とも大切なことに真っ直ぐと向き合えるピュアな心を持っており、そんな2人が真っ直ぐに恋をしていました。たくさん泣いてキュンキュンしました!
原作はもちろんのこと、ストーリーに出てくる本にも興味が湧いたので、読んでみようと思います。
外の世界は虎ばかり?
大阪の人情味溢れた世界観と美しい画に、思わず作品にのめり込んでしまっていた。
お婆ちゃんに『外には恐ろしい虎がいっぱいや』と言われてきたジョゼが、管理人に外の世界を見せてもらったことによって、外の美しさを知る。
まっすぐで純粋で不器用なジョゼと、
気が優しくて大人っぽくて少し鈍感な管理人。
管理人がジョゼのお世話をするようになって、
ジョゼは足をもらい、管理人は心の翼をもらった。
健常者には分からないというジョゼの痛み、管理人は怪我をして初めて理解する。なにかに手を伸ばそうとすることが、こんなにもこわいということ。
そして、2人は気づく。
なにかに挑戦するとき、応援してくれる人がいることがなによりの支えになること。
ただのラブコメではない、美しい愛を観れた気がする。
外には色んなことが待っているけど
東京国際映画際にて鑑賞。とても美しくそして優しく、最後は心温まる作品でありまさに映画祭に相応しい最高な作品であった。
実写化の映画は未見である。その実写化作品も15年以上前になるという。原作は30年以上前となりそれでも尚今でも楽しめる作品なのだからとても素晴らしい作品である。
主人公のジョゼは車椅子の生活を送る。故に家に引きこもりがちで、自分の心を傷つくことを恐れ汚い言葉を発したり攻撃的な性格である。
そんなある日大学生の恒夫にブレーキが効かず事故に遭いそうな所を助けられる。これが彼らの出会いの始まりである。
両親は亡くなっているため祖母と暮らすジョゼだが、祖母の機転でアルバイトでジョゼの世話をする事になった恒夫。当初は恒夫に攻撃的で心を閉ざしていたが、時間を共にする事で心を開き両者共に心を惹かれあう。
外に出る事で新しい発見や喜びをみつけ、幸せな日々を送っていたが苦難にもぶつかる。恒夫の留学の問題、車椅子で生活を送るにはまだまだ不自由や社会、そして恒夫の事故。いいことばかりではないのもまた外の世界である。
そんな壁を信じる事、助け合う事で2人で乗り越えて最後は2人は結ばれ各々の夢に向かって突き進む姿で作品は終わる。
この作品を見る前は車椅子という部分になにか特別なフォーカスが当たり話が展開されていくと思ったがそういった印象は受けなかった。
この作品においてはジョゼは車椅子というハンディがあるが故に外の世界に溶け込む事を恐れ拒み内向的になってしまってるが、それは決して車椅子というハンディがある人だけではない。誰しもなにかしらの恐怖心はあるであろう。
もちろん恐怖心から内向的になる事で外との接点を減らせば守られることも多いだろう。ただそれでは新しい発見や喜び、幸せを得られる機会が大きく失ってしまう。
もちろん外に出れば時には、危険なことや傷つく事もあるだろう。ただそれ以上に大切な出会いや幸せが待っているのもまた事実であろう。
この作品でいえばジョゼは外に出る事で恒夫と出会い、色んな場所に行く事で新しい友達もでき、自分の夢に進む勇気を得た。そして人に頼る勇気、人を愛する勇気も得た。
恒夫またジョゼとはケースは違えど、バイト三昧で夢を追う事に囚われ彼の世界が狭まっていた。
ジョゼと出会い恋をする事で彼の心にある大きな翼を持っている事に気づかされ大きな自信を育む事ができた。
辛い事もあるが、それ以上に幸せな事もある。ありきたりだけど、この作品はそれをストレートに描いてくれるのがとても魅力的である。
そしてジョゼと恒夫の恋愛描写がとてもピュアである。
舞台挨拶の際に恒夫役の中川大志さんが語ってたが、ジョゼが徐々に心開いていく姿がとても魅力的であり、とても心躍らさせられる。
恋愛作品においては若干ありきたり感はあるものの、ストレート且つピュアな恋愛はやはり良いものだ。
とてもいい時間を過ごす事ができた。
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