劇場公開日 2020年12月25日

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「エンドロールで帰らず最後まで見ましょう」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) れんげさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5エンドロールで帰らず最後まで見ましょう

2021年1月2日
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エンドロールの途中で帰る人が何人かいましたが何故帰るの?
泣き顔を見られたくないから?
特に今作ではクイズの答えを聞く前にチャンネルを変えるような行為です。
劇場が明るくなるまで残る事を強くお勧めします。

ジョゼはとても癒される作品でした。
原作、実写版を観ていないので違いは分かりませんが、観終わった後の余韻が心地よい映画です。
少しずつ成長していくジョゼがしっかり描かれています。
髪をとかすシーンとかハッとしました。
成長しつつあるとはいえ、私はジョゼ派ではなく最後まで舞ちゃん派でした。
退院日の約束をワザとすっぽかすような構ってちゃんは自分には絶対無理です。

自然な大阪弁というレビューが多いのですが、関西に住んだことがないので、どのキャラの大阪弁もほとんど同じに聞こえました。
関西の人が標準語と東京弁の違いを分からないのと多分似ているのかも知れません。

エンドロールに中国人の名前が多数出ていました。
特に映像やCG関係に多い印象です。
色々事情はあるのでしょうが、日本人アニメーターの育成をして欲しいなと思います。
クールジャパンだとか政府が取り組むのなら、やりがい搾取の環境を改めて、アニメーターとして生計が立てられるよう、裾野の維持発展を官民上げてしていかないと、日本のアニメ産業は家電の二の舞になると憂慮します。

れんげ