「諦めることを決して美化しない」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
諦めることを決して美化しない
不勉強ながら、実写版も原作も見ることなく、あらすじさえ知らずに観賞。
青春ラブストーリーとしては王道なのかな。
でもキャラクターが魅力的なので、全員に幸せになって欲しくなる。
キャラクターたち、特に主人公の恒夫のファッションがさり気なくオシャレなのもいい。
エゴや嫉妬、諦めや絶望を乗り越えて、それでも前に進んでいく若者たちに「頑張れ、頑張れ」ってエールを送りたくなる。
私が中高生の頃なら★5個あげてもいいな。
この、エンドロールで魅せるってのもいいよね。
(ちょっとネタバレ)
(…でも読んで欲しい)
こんなふうに、多少まわり道しながらも結局自分の欲しいものを(一時的にでも)手に入れてしまうラストってのは、私の年齢になると「ちょっと、コレどぉなん?現実的じゃなくね?」って、文句言いたくなっちゃうんだけど、でもやっぱり若いコ達には夢を追いかけて欲しいし、特に2020年はいろいろな事を目指していたのに諦めなくてはならなかった若者は多かったはず。
そういう意味では「諦めるって潔い」みたいな、変に達観した視点に逃げない物語こそ必要だよね、とあらためて感じさせてくれた。
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