「彼女が"タイトル"を作る物語」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女が"タイトル"を作る物語
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はっきり言って最高でした。ボンズの綺麗なアニメーション、清原果耶さん・中川大志さんの透き通る美しい声、美しいまでのストーリー、とるとこ全て最高です。
偶然出会った恒夫とジョゼが互いを信頼していく様子がとても爽やかでした。祖母の言いつけで外の世界へ行けなかったジョゼが恒夫に頼って外を知っていくたびに増える笑顔にドキドキさせられました。強がるジョゼも愛らしいです。
今作は車椅子に焦点に当てているのではなく、それぞれの成長を軸にしているあたりも良かったです。2人には目に見えない壁がたくさん立ち塞がっていて、協力したり、時には突き放したり、でも頼ったりと、青春真っ只中でいいなと思いました。
負けヒロインというのは分かっているのですが、舞も応援したくなってしまいます。あからさまに恒夫の事が好きなのに、ジョゼがいる事でモヤモヤしてしまっている姿が愛おしいです。ヤンデレなんだろうなぁとは思いますが、真っ直ぐに想いを伝える姿には心奪われました。
恒夫が事故で足を怪我してしまい、リハビリすることになりますが、ジョゼが描いた絵本に勇気づけられる様子が、単純ながらもグッとくるものがありました。絵本の世界の中で、今までの2人の道のりを総浚いしながらも、ジョゼが夢へと1歩近づいていく描写が自然に描かれており、そこで流れる♪心海がまた良いです。
恒夫がジョゼに告白するシーンはこっちまで頬を赤らめてしまいました。今までで1番美しいキスシーンを見ました。
2人が夢へと向かって旅立ち、また出会う。これからの2人の物語はずっとずっと続いていってほしいです。目頭が熱くなりました。
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