「爽やかで素敵な映画、優しい気持ちになれます!」ジョゼと虎と魚たち(2020・アニメ版) marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
爽やかで素敵な映画、優しい気持ちになれます!
アニメ化と聞いて20年近く前の実写版を先日観てからの鑑賞。
率直に言えば(原作未読なのでストーリー的にどうかは語れませんが)全く違った料理法で優れた素材を美味しく仕上げた!みたいな感じです。実写もこちらも切ないラブストーリーに年がいもなくキュンとしてしまいました。
綺麗な映像と実写よりも海を前面に感じられ『魚たち』感満載でよかったです。
外の世界は怖いもの『虎』ばかりっていうお婆さんの言葉がこの作品のタイトルでの意味あいを実写版よりわかりやっすくしていると思いました。
『宇宙で一番~』で清原果耶さんを初めて知って将来有望な若手女優がまた一人でてきた!って思いましたが声優としてもジョゼを見事に演じられびっくりしてます。
中川大志さんも『ステップ』でのウォーリーを探せ!的出方で少しストレスをためていたのか声優として恒夫の心情を素晴らしく演じられていてました。『家政婦のミタ』で初見のイケメンお兄ちゃんも着々といい役者さんへの道を歩まれているようでお父さん的には嬉しい限りです。
エンディング曲もよかったですね。Eveさんですか?(~ちゃんの花びらじゃないですよね?!ってわからないですよね~)ハードロック系と思ってましたがバラードもいいですね。エンドロール後のエピローグとともに清々しい気持ちになります。
原作自体古いのでジョゼが『あたい』って自分を呼ぶのがはすっぱな感じがして少し違和感がありましたが、大阪ではいまでも自分をこう呼ぶ人がたくさんいるんでしょうか?!40年近く前、バイト先のお姉さんが『あたい』って実際に言ってて当時でも驚いたのを思い出します。
♪あんたとあたいの出会いの場所は~いつものスナック片隅よ♪って歌がコッキーポップで流れてましたがつい思い出しました。今では桃井かおりさんか中島みゆきさんぐらいしか似合いませんよね。
実写版と比較するのは邪道!って断言できるくらい素敵な映画を、年末まで数日しかない今、心の癒しになる作品として観ることができとっても幸せです。