「同じ宗教2世としては余りに刺さり過ぎる内容」星の子 nanaoさんの映画レビュー(感想・評価)
同じ宗教2世としては余りに刺さり過ぎる内容
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2年くらい前に見て以来2度目の視聴。
やっぱり個人的ベスト3に入るくらい好きだわ。
全てのエピソードがリアル過ぎて泣きたいような笑えるような不思議な気持ちにさせてくれる作品。
うちの宗教は霊感商法とかは無かったけど、学校の友達といる時と、親や教会の友達といる時で世界観が全然違うというか、でもどっちも楽しいんだよね。
夏休みにキャンプしたり、デッカいホールにたくさん人が集まって皆でお泊まりしたり、子供の頃の楽しい思い出はいっぱいある。
年上のお兄ちゃんが作る焼きそばが美味いとか、誰々さんちの何々君は病気でとか、そういう本筋に関係ないエピソードも沢山挿入されていて、でもそれが凄くリアリティを出してる。
ちひろが両親を疑いながらも、でも離れられないっていうのも凄くリアル。
物心ついた時から宗教と家族の生活が結びついちゃってるから、当たり前の日常が壊れていくみたいで辛いんだよね。
まーちゃんはもう大きくなってたから、ちょっと引いた目線で見れていたのかも。
最後の両親を探すところから星を見にいくまで流れはとても良かった。
ずっとすれ違ってる感じ。でもなんか幸せそう。
ちひろは帰りたいけど、親とは離れたくない。
肯定も否定もしてないって意見が多いけど、どちらかというと否定的な印象を受けたかな。
カルト宗教は否定されるべきだと思ってるけど、でもいい思い出も沢山あるから否定してしまうのは悲しい。
宗教2世はみんなこういうアンビバレンツな感情を抱いているんじゃないかな。
だからこそカルトは無くなってほしいとやっぱり思ってしまう。
あと男の子がいい奴すぎて惚れたわ。
「カッパだと思った」で爆笑したw
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