「アレルギー、それは水が悪いんです」星の子 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
アレルギー、それは水が悪いんです
クリックして本文を読む
映画「星の子」(大森立嗣監督)から。
「水」を「宇宙の恵み」と称して信じる人たちを
「あやしい宗教」と決めつけて展開されるストーリーに、
やや抵抗感を抱きながら、観終わった。
「アレルギー、それは水が悪いんです」
「水ですか?」「水です」と言われ、水を変えることで、
病弱だった体質が変わり、本当に元気になったとしたら、
その水に感謝することは、別に怪しいことではない。
ただ「免疫力向上、美肌、虚弱体質、不眠」
どんな病気にも効く、となるから「怪しく」なるだけだ。
実際に、塩素が多く含まれる都会の水を飲んでいた人が、
自然豊かな地に引っ越し、伏流水などの湧水を飲むことで、
アレルギーなどが治った、という話を聴くことも多い。
日本全国「名水」でまちづくり・観光をしている地域も多い。
だからこそ「水の力」を「あやしい宗教」と関連づけ、
それを信じる人々を、悪者扱いにする設定に、
なかなか入り込めなかったのかもしれない。
原作は、第157回芥川賞候補にもなった今村夏子さんの小説、
そう割り切ればいいのかもなぁ。
コメントする