「風邪でしょ」星の子 Miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
風邪でしょ
信じること・決めることについて考えさせられる映画だった。新興宗教という、傍目から見れば"狂って"しかいないものを、本気で信じる両親を唯一見捨てなかったちひろ。ちひろが両親の元を離れることでしかこの作品に解決はない、そんな殺伐としたことを考えながら見ていたが、芦田愛菜演じるちひろの両親を愛するが故の葛藤が見事で、単純な新興宗教の映画ではないと気づいた。ちひろを愛する両親と、両親を愛するちひろがもたらした悲劇かもしれない。このあとちひろがどういう選択を取るのか、観客に委ねる終わり方も良かった。わたしは純粋に新興宗教こわってなりましたけど。笑黒木華と高良健吾の宗教家というか洗脳家っぷりが、少しの出演もあまりに印象深いです。

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