「両親も宗教を疑い始めているのか?」星の子 まほろばさんの映画レビュー(感想・評価)
両親も宗教を疑い始めているのか?
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ラスト3人で星を見ている時、水のおかげで風邪をひかないと常々言っていた父親がくしゃみをし、母親が水ではなく普通にティッシュを渡しているシーンがある。
これは親ふたりも、宗教を信じる気持ちが揺れている表現ではないか?
ちひろが宗教を怪しみ始めた時、それまでひかなかったはずの風邪をひいている。
両親の気持ちがブレた原因は、家出をした長女からの電話だろう。
流れ星は実際に見えたのではなく、見えたと「信じている」だと思う。
あの短い時間に3回も本当に流れ星が流れるとは思えない。
親とちひろでみえたタイミングがズレているのは、世界の見え方がズレ始めているという事だと思うけど、それでも3人で見ようと努力している。
私はこの後ちひろは、親とも宗教とも距離をとると思ったが、全く逆の解釈もあった。
個人的には、私はあれを家族愛だと思いたくない。
育ち盛りのちひろのご飯もままならない程、教壇に入れ込んでる。
ちひろが働くようになっても搾取されるのでは…。
ちひろの自力、独り立ちの足も大きく引っ張ると思う。
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