「この先の行方は」星の子 conpeitoさんの映画レビュー(感想・評価)
この先の行方は
宗教とは本来、人が幸せに生きられるよう導いてくれるものではないのか。
芦田愛菜ちゃんをスクリーンで観るのは初めて。TVドラマ『Mother』が懐かしすぎる。
美しく聡明な少女に成長した彼女が演じたせいか、難しく不穏なテーマであるはずなのにすんなりと見入ってしまった。
自分たちの力ではもうどうにもならないと絶望を感じた心の底に、誘いの手を伸ばしてくるカルト宗教。
だが、親は子を、子は親をお互いに大切に思っている気持ちが切にわかるから、彼らが幸せというのであれば、それでいいのかもと感じてしまう。
家族でも同じ道は歩けない。一緒には生きてゆけないこともある。ちひろはどうするのだろう。これからも三人で夜空を見上げるのだろうか。ラストシーンが繰り返し問い掛けてくる。
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