「子どもって」星の子 イナヅマゴローさんの映画レビュー(感想・評価)
子どもって
クリックして本文を読む
他の方々のレビューに同感。
奇妙で面白い。
新興宗教について、どうして怪しいと多くの人が思うのか、その理由はこの映画をみてもわからないが、この映画を観ていて怪しいとやはり思ったし、怪しいを通り越して滑稽ですらあった。
笑わせる気などないのだろうが笑える。
物心ついて自分の家がおかしいと思い始めた少女が、親を信じるか世間を信じるか。
ましてや両親ともに娘に対しては非常に優しく、心から愛情を持っている。
とすればこれは大変難しい。
ただ、本作で、親友とその彼氏に両親のことを打ち明けたとき、親友はたった一言「知ってる」で済ませたのは、子どもの柔軟性の凄さを感じた。
さて、全く別で気になったこと。
みなみ先生が最後にちひろに対して授業中に似顔絵ばっかり書いてると怒ったが、正直、ちひろが描く似顔絵はなかなかのクオリティだった。
正直みなみ先生の授業はクソつまらなかったし、彼女の画力はこれから先、彼女の人生を必ずや何度も助けてくれる場面があるだろう。画力は彼女の才能であり、個性だからだ。
平方根の足し算も相似比もほとんどの人の人生に直接役立たない。
なかなかうまく描けてる。でも今は数学の時間だから数学に集中しなさいね。
そうは言ってくれない教師が不寛容で偏見に満ちた世の中を象徴しているように見えた。
コメントする