劇場公開日 2020年10月9日

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「とらえどころのない作品」星の子 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5とらえどころのない作品

2020年10月11日
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鑑賞方法:映画館

新興宗教に両親がはまっている思春期を迎えた娘が主人公。自分が幼児の頃に病気が治ったことをきっかけに、両親が宗教にはまり、そのことで姉が家出している。
この設定からは、シビアな描き方も可能だが、両親も特段まわりに害を与えているわけでなく、主人公も学校に「水」を持っていっても黙認されているなど、淡々と描かれていてリアリティーはある。
しかし、主人公の教師へのあこがれや、姉、両親との葛藤など、心情の描き方が薄味で、これといった見せ場もないままラストシーンを迎える。
大森監督はこの題材で何を描きたかったのか、とらえどころのないまま終わってしまった感じ。
出番は少ないながら、姉役の蒔田彩珠が良かった。今後の活躍が楽しみ。

山の手ロック