「Apparently, she did her homework. …セクハラでは? 微妙 ?」スキャンダル Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Apparently, she did her homework. …セクハラでは? 微妙 ?
Bombshell fails to ignite
この節はタイのバンコクにある日刊英字新聞バンコク・ポストの2月7日付の新聞記事の見出しから...もちろん記者は、原題の ”bombshell” の意味を知っていて、敢えて揶揄的表現を用いて面白く、また読者の目に留まるように考えた極小さな力作?
2016年から2017年にかけて、映画界の大物プロデューサーであったり、アメリカを代表するヒーローを演じていた俳優がまさかのTV本番中に女性MCに対してセクハラ行為をしていたと訴えられたりとセクハラ元年とも言えると年だったような...しかし、約80年前にもこの映画で登場している通称:”casting couch” の存在...1939年の映画「オズの魔法使い」ではカメラテストも終わったシャーリー・テンプルがドロシーをほぼ演じるはずであったが、当時のMGMミュージカル・プロデューサーであったアーサー・フリードが彼女の前でオチン〇ンを丸出しにしたのが本当の降板理由とされている。彼、アーサー・フリードの死後13年後に出版された自叙伝 ”Child Star”という彼女の自筆の本の中に真相が記されている。
”The end of the legman.” 新聞記者 ≒ 脚フェチ?
本作のキャスティング・プロデューサーが敏腕なのが分かる。 ..3人の女性主人公を演じている女優さんたちの共通点は3人とも生まれたのがアメリカではなくコモンエルスに加盟している国が出身ということと....また、その国が歴史的世界的差別主義国であること。その一つがオーストラリア…数十万人のタスマニア原住民を撲殺や刺殺をメインにあとは草木も生えない辺境の地に幽閉状態にして栄養不足による伝染性の高い病気で...”抹殺”し、そしてもう一つ国は南アフリカ...この国はつい近年までアパルトヘイト(隔離政策)という南アフリカ人をお猿さん扱いにした為に世界的スポーツの大会に参加拒否をされていたこと。(ただしニコール・キッドマンはワイハ生まれ)その上、見るからに自己主張・自己顕示欲が強そうで、その3人の中でも一番年上のニコール・キッドマンに至っては、整形疑惑についてコメントを求められても完無視をしている....映画のキャラ自体も何故かいつも中心的な存在ではなく、普段の彼女らしからぬ立ち位置にいたので差別的・サディスティック的自己顕示欲をどうコントロールしたのか?.....フシギ?
I'm a closeted Democrat.
At FOX News?
………
you can work at MSNBC or something.
You don't be gay at Fox. If you're gay, it's pretty bad.
you have a Hillary poster?
一番敏感な微妙な問題なのに当事者が各有名マスコミの特徴・社風など分かっているのにマスコミにかかわりたいがために自分のポリシーやジェンダーを隠して勤めるのはまだしも援助をしたり協力者的サポートをする立場の人間が、実は差別の元凶、張本人だなんて
MSNBC...この言葉は意味深で2007年のニューヨーク・タイムズの記事を見るとわかる
”Disingenuous trash. ” と揶揄しているのは変なのか?
I gotta say I can't stand your show.
You guys at Fox, you're doing terrible things to our country.
I hope that makes you feel better.
How you treat people you disagree with says everything about you.
このセリフ自体は何のことはない。次の時事問題での出来事が起因
問)Should Congress Reinstate The Assault Weapon Ban?
答)No ➡ 89%
なんて作為的操作を匂わすようなテーマに腹を立てたスーパーに買い物に来ていた視聴者がカールソンを捕まえて放った台詞.....「国の面汚し」的発言に対して、馬鹿馬鹿しすぎるほどあたかも正直そうに答えて見せることは、マスコミに携わる者としての常識とも価値基準ともなる”同意しない人たち”の意見に対してどのように適切に対応・対処をすることが出来るのか?...カールソンのおごったつっけんどな態度が誰もセクハラに対しての同情を一切呼ばず...ましてラストの露骨にお金に対する執着心こそがニコール・キッドマンの精神構想・生まれつき持った性質そのものに通じる。
Heroes are amorous.なんて...酒も女性も歌も好まない男は一生馬鹿げた人生を送るなんてと言えば、即レッドカードを切られてしまう今の世の中....平均年収では日本と変わらないアメリカ。しかし低所得者の多いアメリカは雇用労働者の3分の一が$20K以下(問答サイトQuoraより)…それ以下ならプア・ホワイトとかホワイト・トラッシュとか言われてしまい最後にはホームレスの憂き目まで味わってしまうのか? つまり、あれだけのスキャンダルでもFoxテレビが指示者数で5位を維持し...Foxテレビが指示する人が今の大統領に収まっている? 余談:3人の女性俳優の中に一人、南アフリカのプア・ホワイトだった方がおられます。
この曖昧過ぎるほど曖昧な言葉が、このロジャー・エイルズの世界観であり人生観の一部...前出のマスコミの社風・特徴を知ったうえで...その対極としてのアメリカのプアな人たちの存在感がこの映画では全く見えてこない。というか、この映画では無視をされている..映画代もないだろうから..どうせ
製作者の嫌らしさも見えてくる。それはロジャー・エイルズが亡くなってから映画製作のプロジェクトを立ち上げた姑息さも垣間見ることもできる。
I'm here to help my employees, not to hurt them.
Anything that happens here, in this room,
is strictly between you and me.....It cut both ways.
このセリフには続きがあり、お前なりの忠誠心を示せ...という言葉
WHAT THE FOX!
Dramatic shakeup
at top news network
共和党の歴代の大統領の歪んだような表情ばかりが印象に残る演出をしているのにも関わらず、その反面ヒラリー・クリントンの名前は出て来てもそのポスター自体が無かったような...あったなら仕方ないが、何か言い知れない作為的感覚になる。作為的と言えば、二発の原爆を落とされ多くの犠牲者を出し、原発に対してアレルギー反応がまだ残っていた時代...被爆国・日本のとった政策は? そんな日本に現在、各地に原発がある理由は? 日本一の発行部数を誇る読売新聞の存在…元読売新聞社社主だったアメリカのCIA工作員のおかげって言えばひねくれ過ぎか…
この映画の主人公の中で唯一架空の人であるケイラ。彼女は映画の汚れ役であり、一番の正直な一面を持ち合わせている人として登場し、内も外も腐り放題のマスコミに対して明日への希望とまではいわないにしろ良い意味での存在で起用しているところはいいとして、前半の訳の分からないいい加減な内容はどうも個人的には受け入れられない。誰かが、”この映画ではセクハラはなくならない”って....そこまで映画に期待するのはどうなのよって考えてしまうけど...それ以上にラストのマルコム・マクダウェルなんてほかの映画の二番煎じに見えてどうにかしてほしくなる。
最初に登場したバンコク・ポストがこの映画が曖昧だとしてシナリオの焦点がぼやけていると説明していたが、エンタメサイト、ラテン語で”声とか音”を意味するVoxはもっと辛辣なことをよせている。「映画”スキャンダル”は、物語自身が持つ現実性が絶望するぐらいにその存在感がない。」また「良い風刺劇でも、良いドラマでもない。」..と歯に衣着せぬ表現をしている...
個人的には、この映画そのものが ”Idiot Box” となる演出を自ら行っている...
ただ一つ確かなジンクスがある。それはニコール・キッドマンが出演された映画は、決して当たらないこと。自分の体形維持のために代理出産なんて....?