ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たちのレビュー・感想・評価
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分かりやすい構成でグッと来るところもあって、良い作品だった。ただ、...
分かりやすい構成でグッと来るところもあって、良い作品だった。ただ、めちゃくちゃ良かったかと聞かれるとなんでだろう、そこまでではない印象だった。題材のせいなのか、リアルな話なのに、リアルじゃない描写があったせいか分からないがそうだった。
テストジャンパー
2021.4.13
一ツ橋ホールにて試写会
1年越しの上映おめでとうございます。
実話、テストジャンパー、裏方・縁の下の力持ち。
高橋さんを演じた山田裕貴さん凄い。
小林さんを演じた小坂菜緒さんこれからが楽しみです。
あっという間の114分でした。
皆さんに観てほしい作品です。
綺麗事にしないドラマが緊張感とリアリティを生む、予告編にはない切り口が魅力的
予告編の切り口があまりにもひどくて心配だったが、意外にも綺麗事ではないことで出来上がった話で結構グッと来た。オリンピックは国のためではない。戦ってきた個人を称えるものだから。
自分は長野オリンピックの後に生まれたので、この経緯は知らない。それこそ原田さんのエピソードくらいしか知識はない。そんな彼に背負っていた男がいたのとは…。
前半は西方仁也の屈辱と挫折。中編はテストジャンパーたちの背景。後編は長野オリンピックの舞台裏を描く。全体的に西方が変わっていく話とかではなく、個々が長野オリンピックにどう向き合っていくのかを描いたドラマ。なので綺麗事は、ない。それがメッセージをボヤッとした印象はあるが、やはり個々のパートで胸が締め付けられ、涙してしまう。
若さに甘えてテストをこなすだけの若手にオリンピックの出場権すら与えられない中で戦う女子高生。耳が不自由ながらジャンプを楽しんでいる選手など、オリンピックにかける思いがそれぞれ異なるため、リアリティを覚える。なので西方より周りの想いの方にグッとくる。その中で西方の気持ちが変わってゆく。
特に山田裕貴が素晴らしい。耳が聞こえないので拙い話し方になるが、ムードメーカーとして奮発する役どころ。フラットに障害者としてピントを当てつつ、誰よりも飛ぶことに楽しさを覚えるカッコよさが魅力的。それだけで結構ジンとくる。
あと、飯塚健はラストにかけての緊張感を作るのが上手いなと思った。『笑う招き猫』もそうだったが、その空気に引き込んで重ねていく緊張感が今作でも発揮。このオリンピックを知っているか知らないかで捉え方も変わりそうな作品だ。
事実に基づいた作品だけに、ドラマに仕上げすぎている節も感じられるが、オリンピックのためにこれだけの葛藤を抱えているのだと気づかせてくれる。オリンピックのやる意義が少しだけ見えた、気がする。
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