ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たちのレビュー・感想・評価
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原田さんを見るだけで泣ける
当時長野五輪の金メダルを獲得した感動を思い出しながら、原田さんが最後にジャンプする時の熱い想いや"とある行動"を知り涙しました。
主人公の西方さんは挫折を味わい嫉妬や怒り、不満を抱えながら何となくテストジャンパーの裏方の世界へ。
普通の展開なら年長者である西方さんが若い世代を引っ張っていく話になると思いきや、仲間の様々な葛藤を知っていく複雑な心境の彼の人間味溢れる姿が印象的でした。
テストジャンパー25人が主人公、逆にそれが大変良かったです。
クライマックスのマンウィズの挿入歌が感動を更に後押しして、テストジャンパーの心意気に胸を打たれました。
主演の田中圭さんの演技は流石です、体格の良さも際立ってるので バトルアクションの作品に出る彼が観たくなります。
号泣
話の内容を知ってるのに、実際に映画館でその場の雰囲気を味わうと号泣でした。
序盤から主人公の涙に胸をつまされました。
人間臭い胸の内ややり取りが、実際にあった事だと思うと、余計に心に響きます。
田中圭さんをはじめ、主要人物の皆さんそれぞれ個性が強く、気持ちがわかりやすく、バランスも良く…とても素敵でした。
最後の最後は少し演出過多な気もしましたが、結果、そのくらいの方が爽快感が大きくて良かった気がします。バーターですね。
今日本のオリンピックがどうなるかわからないこの時期、プロパガンダ目的で予算がついたと思われる作品ではありますが、背景はどうあれ、当時の感覚が強く伝わる良作なので、ぜひ多くの皆さんに見てほしい作品です。
テストジャンパーなんて、をくつがえす彼らの想いに感動
実際の長野五輪を生のテレビで見ていたので、あの感動をもう一度味わえて涙しました。「テストジャンパーなんて」という台詞がくつがえる瞬間、彼らの強い想いが伝わってきて良かったです。あのレジェンドである葛西選手の悔しがる姿もあって、彼の偉業を知ってる者からするとあの時あの場所で彼が体感したことが一部となって繋がっていたんだと思うと感慨深いです。是が非でも金メダルを、という重圧を押し付けて批評家気取りする人たちが今現実にもいっぱいいると思うと気持ちが萎えてしまうこともありますが、西方さんの気持ちを綺麗事だけにしなかったのは良かったと思います。相手の失敗を望む姿も本物だし、相手の幸運を祈るのも本物。見れて良かったです。
タイトルなし
今だから 感じる事がある
1998年 長野冬季オリンピック
忘れもしない!最終日のジャンプ団体の金メダルと原田選手の泣き笑いの喜びの姿は リレハンメルの雪辱を果たしたという事も有って 非常にドラマチックだった!
そして
東京オリンピックが開催される約ひと月前に公開となった「ヒノマルソウル」
あの裏で、こんなドラマが有ったとは!
西方選手がテストジャンパーだったのは 同県民として、知らなくて 全く失礼した!
一言 感動した!😂
主要人物一人一人に感情移入出来る 素敵な脚本だった。
悔しさや 怖さ 人間の心の弱さ、嫉妬 醜さも共感出来た。
そして 希望や友情、親子愛、夫婦愛
不屈の精神 オリンピックに懸ける 高い志にも共感し、心揺さぶられた!
この映画はコロナの影響が見え始めた昨年2月頃撮影されたらしい。こんな事になるなんて想像もしなかっただろう。
そして、公開もコロナで二回も延期された。
今作品には
オリンピックに懸けるスポーツ選手の偽らざる本音の部分が描かれていて、何度も身につまされた。
[以下ネタバレ含みます]
オリンピック前日に合宿所で 西方選手がリレハンメルの経験を
「翔んでる間の記憶はないが、着地した後の地鳴りのような歓声と拍手が忘れられない」と語るシーンは、そこに居る全ての選手が その歓声に無常の喜びや達成感を得るのだろうなと 解る。スポーツ選手が、オリンピックに憧れるのは、自分の技を大勢の人々に観て欲しいからなんではないだろうか?それが全てではないだろうが…。
今年 あと僅かで訪れる 夏季オリンピックは もしかすると無観客になる…
オリンピックを夢見て やっと出場権を得た選手が、拍手も応援も喝采も無い中で 競技をすることになるのは仕方ないとはいえ
あまりに 切ない…と思った。
高橋の難聴を跳ね返す程の明るさ 無邪気さ「神崎の酒にウーロン茶を入れとけばいい」(笑)や、南川の ちょっと斜めな意地?の中に将来の希望を語るなど、この3人のシーンが とても好きだった。団体戦テストジャンプで 成功した時、高橋に聴こえた仲間の声…良かった!
あの頃 女子にはオリンピックでのジャンプは無かったんだ…そんな中で、懸命に飛ぼうとした小林。健気さに泣けた。ああいう先駆者が居て、今があるのだな…
原田雅彦選手 彼には彼の 大きな苦悩が有った。なんとしてでも、今度こそ金メダルを取る❗取らねばならぬ❗そして、 西方と葛西の分まで飛ぼうと 二人からアンダーシャツとグローブを借りて飛んだ!そして 見事に 大ジャンプ成功❗
「僕じゃない。みんな…みんなが」と涙で語る原田のみんなは テストジャンパー全員も含まれてたんだ…と 改めて知った。
役者は皆 本当に素晴らしかった!
原田雅彦さんを演じた濱津さんは、飄々としながらも 繊細な気持ちや思い遣りを感じさせる原田選手を 見事に演じてらして 感心した。太鳳さんの良妻ぶりも素敵だった!山田裕貴さんの お茶目で、ハンデに負けない若者像が 良かった!そして、恐怖で飛べなかった南川が、皆の為に飛ぶ 事で勇気を得た姿が かっこいい。
そして、
原田に落ちろとまで呪った西方が、自分を信じてる 全ての人の為に 最後のジャンプを成功させるまでの心の過程が、丁寧に描かれていて、本当に 感動した。田中圭さん良かった。
最後にどうしても言いたい!
オリンピック会場に 日本各地、いや 世界中からリモートで 拍手や喝采を届ける方法はないだろうか?出来るんじゃないか?
そういう方法を 早めに検討して欲しかった!!
15 再延期を経て
【ふと考えたこと/考えて欲しいこと】
僕は、長野オリンピックのノルディック複合のジャンプを、あの会場に観に行っている。
荻原兄弟の出場した競技だ。
リレハンメルとは異なり、荻原健司さんはメダルに届かなかったけれど、足先、お腹、腰にホッカイロを貼り、極限までトイレを我慢して応援していたことを思い出した。
このジャンプ団体は、テレビで録画したものを観たが、それでも興奮したことを覚えている。
原田選手の失敗ジャンプは、度々取り上げられていて、まあ言い方は良くないかもしれないが、ライブで観戦していた人達は、1回目で、またかと思ったというより、怒りに近いものを感じたと話していた。
そして、原田の2回目の「予想を裏切る」超絶大ジャンプ!
吹き上げる風が、原田をスキーごと持ち上げ、平なところまで運んで、危険な着地になるんじゃないかと心配したのと、転倒しないようにと祈るような気持ちになったとライブで観ていた友人が話していた。
僕は東北の山間部の町で生まれ育って、大学までスキージャンプ競技を続けた友人もいて、この競技は興味を持ってずっと見ていたので、西方さんのことは良く覚えている。
リレハンメルの活躍もそうだが、長野で代表から外れたことは話題だった。
オリンピック期間に入ってから、葛西さんが団体メンバーから外されたことで、話題はそっちに行ってしまったけど、西方さんは身長も高く、その後、背の高い北欧の選手が有利になるような規定変更があって、それにも対応できる可能性が高い日本人ジャンパーと期待されていた。
いまや、高梨さんや伊藤さんなど世界で活躍する女性のオリンピックジャンパーは当たり前になって、パラリンピアンの競技種目拡大は既定路線のように思える。
葛西さんは今でも現役を続け、次の北京冬季オリンピックは難しいかもしれないが、世界から尊敬を集めジャンプ界のレジェンドと呼ばれるようになって久しい。
どんなスポーツでも、競技に身を投じた人達が、その競技の発展に貢献し、華やかなステージに立つのは一握りであっても、こうした人達が研鑽を重ね、場合によっては直接縁の下の力持ちになって競技を支えていることは語り継がれるべきことだし、それは、教育の現場でも、忘れてはならないこととして伝えることだと思う。
ただ、もし同じ状況が、今あれば、中止はやむを得ないと強く思う。
僕は、ノーマルヒルのアプローチを上から覗かせてもらったとこがあるが、あれは尋常な恐怖ではない。
高所恐怖症じゃなくてもビビる。ラージヒルだったら尚更だ。
あの風、あの雪。
この飛行隊の勇気は讃えられるものだけれども、このコロナ禍のなか開催されようとしているオリンピックを考えると、スポーツとは一体何なのか、立ち止まって考えたくなる。
スポーツマンシップには、より正しく決断するという勇気も含まれていると、僕は強くて信じる。
スコアは考える機会になればと加点しました。
いい意味で王道じゃない映画
飯を食うことしか脳にねぇのか、アァ!?
ワンデーフリーパスポート。またまた利用です。
またもやこの幸せな時間がやってきた。
映画ファンにとってこれ以上ない幸せです。
ということで、1本目は本作です。
特にこれといった理由もなく、強いて言うなら監督が「ステップ」の監督なので。この手の映画は正直期待出来ない。なんとなく展開が読めるからね。
うん。まあ、期待通りでした。
期待通りというか、想像通りかな?
可もなく不可もなく。平凡な映画かなって感じ。
スキージャンパーの西方(田中圭)は、リレハンメルオリンピックで後一歩のところで惜しくも金メダルを逃してしまい、必ず4年後は金メダルを取ると決めたのだが長野オリンピックでは代表に選出されなかった。
やっぱりこの映画見て感じるのは田中圭の演技力。
「哀愁しんでれら」でも土屋太鳳と夫婦役だったが、今回は闇も無いし金持ちでもない。「飯を食うことしか脳にねぇのか、アァ!?」とも言いません。
あれはあれで狂気に満ちており良かったが、やっぱりこっちの田中圭の方が好き。自分の意見をハッキリ言い、誰よりもスキージャンプに思いが強い西方という役を輝かしく演じていた。実在する人物を演じるのは本物がいる訳なので、すごく難しいと思うが彼は見事にその壁を乗り越えていた。
ステップの飯塚健監督ということもあり、大雪なのに凄く温かみを感じてその上居心地がいい。
ステップでもそうだったが、この映画はどんなに挫折しても、どんなに苦しんでも、いつでも希望という光が見えている。彼らはその光に遠回りをしながらも近づいている。監督は常にこのことを伝えたいんだろうな。
登場人物の描き方もよく出来ている。
主要メンバーは7人。
主人公の西方とその妻(土屋太鳳)。
共に戦ってきた仲間の原田(濱津孝之)。
西方と同じく代表に選ばれなかった南川(眞栄田郷敦)。
テストジャンパーで知り合った高橋(山田孝之)と小林(小坂菜緒)。監督の神崎(古田新太)
全員個性豊かで、過去に何があったのか、どんな思いを抱えているのがしっかり描けている。
まぁ、ただ日本人が好きそうなお涙頂戴ストーリーにはちょっと退屈だしシラケる。
はいここで泣いてくださいね〜と言ってるような感じがして冷める。演出や音楽に問題があると思うが、どうもこんなんだと泣くどころか感動すらしない。
分かっていたけどなんの捻りもない展開。
こう持っていくんだろうな〜というのが安易に予想できるし、しょうがないけど結果が見える。その後をテロップと画像で紹介するのもベタだね〜笑
そして、少し演技が気になる。
山田裕貴は難聴の役をたまに声がする方に振り返ったり、普通の声を出していたりしていたが、上手く演じていた。東京リベンジャーズとのギャップがヤバい笑
気になったのは元・乃木坂の小坂菜緒。
初演技なのでしょうがないっちゃしょうがないんだけど、感情が籠っておらずすごく薄っぺらかった。声の出し方に問題があるのかな。
それでも、期待はずれって訳ではなかったので良しです。総理の夫も楽しみにしてます!笑
あの時の感動が倍増して戻ってきた
今でも思い出す長野オリンピックの団体ジャンプの奇跡の逆転劇。その裏側でもっと熱くなる事が起きていたなんて。
予告編で特徴のある喋り方をしていたテストジャンパーがとても気になっていたが、この選手は聴覚障害を持っていながらも、とんでもなく熱いハートを持っていた。この高橋竜二と女子高校生ジャンパーの小林賀子を演じた山田裕貴と小坂菜緒がとてもいい。高橋、山田とも飛ぶ事が大好きでテストジャンパーとしてオリンピックに参加できることを誇りに思っている。その想いがスクリーンを通してこちらに伝わってくる。
古田新太もよかった。演じる神崎コーチは、現役時代に代表選手になれなかったからこそ、テストジャンパー達の気持ちがわかる。厳しいけど憎めない。
高橋が仕込んだウーロン茶事件には、吹き出してしまった。
それにしても原田役の濱津隆之は、似てたよね。泣いているんだか笑っているんだかわからない原田の情けない顔がそのまんまだった。
できれば、NHKの実況で再現して欲しかったな。
「立て、立て、立て、立ってくれー(絶叫)」
応援してる自分も正にこの気持ちだった。
泣いた!
五輪という名の怪物
ハンカチ足りない
あの時を思い出す!
俺は楽しんだ。だが・・・(追伸参照)
俺は楽しんだ。たしかに。
1998年2月、冬季五輪長野大会でのスキージャンプ男子団体で日本が金メダルをとったのは観たし、その4年前1994年のリレハンメル五輪で残念にも銀メダルに終わったのも観た。リレハンメルでは、葛西、岡部、西方、原田の日本チームが、本作の主人公である西方の135mを筆頭に快調なジャンプをみせ、最後の原田がわずか105m飛べば優勝というところまできた。ところが、原田は大失敗ジャンプ。まさかの97.5m。結果は銀メダルというあまりにも残念な結果。すべての物語はここに始まり、次のオリンピックで悲願の金メダルを獲得するという経過は、まさにドラマチック。
少し横道にそれるが、俺は、プロ野球にかって存在していた "近鉄バファローズ" というチームのファンだった。1988年、最終日のダブルヘッダーに連勝すれば大逆転優勝というところまでたどり着いた近鉄は、第1試合を終盤の決勝打で劇的に勝ち、その勢いのまま第2試合もリードして迎えた8回裏、まさかの同点本塁打を浴び、規定による時間切れ引き分けに終わり、涙のうちに優勝を逃した。しかし、翌1989年、近鉄はみごとに優勝をなしとげ、俺はTVの前で歓喜の涙を流した。
長々とこの話を書いたのは、「こんな感激、二度とないだろうな」 と当時感じたからだ。しかし、上記したように、1994年から98年と2つの冬季五輪をつないで語られた本作のドラマチックな展開は、まさにこれと同じではないか! 「スポーツ観ていると、こんなすごい感動が、何度も味わえるのか」 と心から感じた。
さて、この話、一般には、金メダルを逃す大失敗ジャンプをしてしまい、周りから戦犯扱いの非難揶揄を受け続けた原田が、次のオリンピックで名誉を取り返す話として語られることが多い。しかし本作は、前述したようにリレハンメルで135mを飛んだ西方が、長野の直前でけがをして代表入りを逃し、試合前に黙々と飛び続けるテストジャンパーをこなす姿に焦点をあてている。「4年前に失敗したお前(原田)がなぜ試合に出ていて、135mを飛んだ俺(西方)がなぜテストジャンパーをしているんだ!?」という誰にもぶつけようのない欲求不満を抱えたまま、ただテストジャンプを飛び続ける西方。そして試合は始まる。
1本め、好調ジャンプを続ける日本チームの中で、原田がまさかの失敗ジャンプ。1回めを終えて、日本はまさかの4位。さらに、雪が激しくなったため1回めの結果で順位を決めるしかないかという雰囲気が出てくるという最悪の展開に。かろじて、「25名のテストジャンパーが全員飛んだら、2回目を行ってはどうか」という提案が審判団に受け入れられた。コーチは「だめだ、お前たちがケガする危険があるのに、こんな気候の下で飛ぶことを許すことはできない」 と言うが、ジャンパーたちはそれぞれの背景を抱えながら、「飛ばせてください。俺たちのオリンピックを終わらせないでください」 と訴え、飛ぶことを許される。さあ、25人は無事に飛べるかどうか。
という話で、自分はとても楽しんだ。感動も新たにできた。それはその通りなのだ。
追伸
だが・・・。
この話の "肝" は、「ケガする危険があるのに、テストジャンパーは飛びたいと言い、コーチ陣がそれを受け入れる」 点だ。ジャンパーが飛びたいと言うのは、もちろんそうだろう。では、コーチ陣はそれを受け入れてよいのか。そして、それよりも、観ている俺たちはそれを美談と感じるべきなのだろうか。
高校野球で言えば、たいへんな球数を投げ続けた投手が「腕が折れても投げます」と言い、それを聞いて「〇〇と心中します」という監督がいたとする。それを聞いて、いい話だと受け入れる俺たちがいるとしたら、それは正しいのだろうか?
この話をいい話と受け取ることは、意識していなかろうと、「危険があっても行うべき」という無言の圧力をスポーツ界にかけていると考えるべきではないだろうか。彼等の身体は、彼等のものだ。どう使おうと彼等の自由ではある。だからこそ、あの環境で「俺は飛ばないよ」と言うやつがいてもなんら否定される理由はない。この話は、たまたまそういうやつはいなかった、そして「運良く」誰もケガせずに終わった、ということだ。しかし、それを「これこそ美談、目指すべき姿だ」ともてはやしてしまっては、それは「(こうした環境下では)断るべきではない」という無言の圧力をかけていることになってしまっているのではないだろうか?
そんなわけで、自分は楽しんだのに勝手な言い方だとはわかっているが、こうした映画はこれが最後になることを願っている。
若者は、この映画を評価しないのではないだろうか。今の自分も、残念だが、評価できない気持ちだ。映画の出来はよい。だが、主題は、今、評価してはいけない内容だから。
「巨人の星」他で梶原一騎が描いてきた「チームのために、俺の腕が折れようとも、俺は投げる」という姿は、本人がそれを選ぶことは自由だが、周囲がそれを期待することは決して許されないことなのだ。さらに、そういうことがあった時にその行為を賞賛することは、今後そうした状況に出くわす選手たちに、無言の圧力をかけることにつながると、俺たち全員が自覚すべきなのだろうと、心から思う。
おまけ1
西方が飲み屋で歌う「TOKIO」。「トキオは空を飛ぶ♪」..多くのジャンパーが歌うんだろうな、やっぱ、と思ったらなんか楽しかった。
おまけ2
長野五輪のジャンプ団体戦の観客4万5千人!! けっこう入るんだね、スキー場って。驚き。
実話ものは難しいけど
この映画はよかったです。
始まりでは葛西とか舟木とか、似てるのかしらん?と思っていて、ときおり
「実写を出したら・・・」なんて思ってました。
※
でも、原田役の濱津 隆之さんは適役。
「似てるけど誰だろ? あっ!カメ止めの・・・。」と驚きました。 あのローカル映画史に残る作品の俳優が、こういうところで採用され、しかも適役・好演だったのはうれしかったです。
ストーリーは
「こうだろうかな、こうだろうな。」というものでした。
でも、あの感激を知っているものの一人としては、
「こういうエピソードを知りたかった。そして、世に知らしめてほしかった。」そう思い、うれしかったです。
年のせいか、あの場面を実際に見ていたせいか、それほどにはグッと来そうもない場面でもウルッときました。何回も。
これ実話なんですよね。
エンドロールに映った実際のテストジャンパーの記念写真の中に、女の子が一人いました。
「本当なんだ。 すごい。」と思いました。
観ている途中、
「この時代は女子ジャンプがなかったのか。」
「今は、あんなに華やかに行われているのに」なんて思ったり、
「この映画、せめてエンドロールだけでも実写を流してほしかった。」なんて思ったりしました。
でも、楽しかったです。
あの日の感激を思い出しました。
実話ベースといっても 全体的には スポ根ものにありそうな ベタなス...
実話ベースといっても
全体的には
スポ根ものにありそうな
ベタなストーリーという印象
長野オリンピック
ジャンプ団体の金には
日本中が歓喜に沸きましたが
テストジャンパー達の
必死の頑張りがあった上での
金だったんですね
男子ジャンプで記憶に残る選手が
原田、葛西、船木、
そして、西方の4人になった
原田選手役の濱津さんは激似❗️
コーチ役の古田さんも
ハマり役ですね
わかりやすさの中にある謎
コロナで公開が延期されたが、東京オリンピックも延期されたので開催前の公開に間に合った、ということになろう。
タイトルのセンスが古くさく全体奉仕的で、あまり見たいと思わせるものではなかったが、一応長野県人だし、妻がどうしても見たいと言うので、つきあって行ったら予想外に面白かった。こんなところにドラマが隠されていたのかと驚きつつ、「感動の物語」を見て泣きたいと言う人におすすめだ。
テストジャンパー全員が上手く飛べなかったら試合は再開されないとか、原田が二度同じ失敗をするとか、事実でなければ話を盛り上げるためのご都合主義と切り捨てられてしまうところだ。こういう点で「事実に基づく物語」というふれ込みは強さを発揮する。
物語の構造はわかりやすいし、映画としてもわかりやすく加工されている。
怖いので手が震えていますとか、怒って帰ったかと思ったら残っていたとか、辞めると言ったけどやっぱりやるとか、大勢の観客の中のわかりやすい場所に家族がいるとか、とてもわかりやすくしてある。見ていてどういうことなんだろうと考える負荷はゼロだ。
女性の役割は、夫に好きなことをさせて自分は影で支える妻というジェンダー学的に批判されそうな配置なのに、その役を本来ならジャンパー役をやりそうな土屋太鳳にやらせて、その違和感を田舎の因習に抑圧されている女性の在り方の描写に用いたり(深読み)する一方、小樽から飛び出してきてテストジャンパーをやっている女子高生とそれを無理矢理連れ返そうとする無理解な父親との葛藤と和解というステレオタイプもあって、古くさい物語パターンがわかりやすさに奉仕している。ただ、紅一点のこの女子高生がやたらでしゃばってくるのは今の時代を意識しているのか。聾のジャンパーもいてそれが予想外に重要な配役で、そこら辺も時代的な配慮がなされている。
中西の物語のレイヤーだけなら失意からの立ち直りといい、妻や子の配置といい凡庸だが、中西から見た原田というレイヤーが重なることで、原田という天然なのか韜晦的なのかわからぬ不思議な人物が空虚な中心として観客の興味を引きつける。先程「考える負荷はゼロだ」と書いたが、原田という人物の謎だけは残されている。
スキージャンプという、動きの変化の小さいしかも瞬時に終わる競技をいかにスリリングに見せるかに苦労している。苦労しているというのは、その観点からは成功しているようには見えないということである。中途半端である。
ハリウッド映画なら映像がもっと派手で大袈裟なものになっただろうけど(例えば、滑走するスキー板と雪面のソリッドな感じとか、吹雪のディザスター感とか、ジャンプ台を中心としたスペクタクル感とか、選手どうしの人間関係にもっと軋轢を加えるとか)、邦画だし海外興業は考えにくい内容なので、しっかり国内で受けるような物語にしてあり、そういうものとして楽しめる。
テストジャンパーのメンバーが自己紹介をしたとき、丸顔でブサイクな男がおり、何か活躍する場面があるかと思わせぶりだったが、なかったのが残念。
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