「観るかどうか迷っている方はぜひ観てください」ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち canghuixingさんの映画レビュー(感想・評価)
観るかどうか迷っている方はぜひ観てください
私は札幌育ちなのでスキージャンプはそこそこ馴染みがあります。
原田選手や西方選手よりさらに前の世代の秋元選手や八木選手が活躍していた頃からスキージャンプをよく見ていました。
親に連れられて大倉山や宮の森で生のジャンプを見たことも何回かありますし、冬の週末の夕方は地元のローカル放送局で放映されるスキージャンプ大会を見てきました。
もちろん長野オリンピックもリアルタイムで観てて感動したのを昨日の事のように良く覚えています。
そんな私ですが本作の予告編を見た時に何故か本作を観たいという気持ちにはならなかったんです。
それはテストジャンパーというかなり狭い領域になぜクローズアップしたのが何となく腑に落ちなかったのと、ヒノマルソウルのヒノマルという言葉自体が何となく好きにはなれなかったからだと思います。
でも本作の評価が良いので見ることにしました。
遅くなりましたが本作のレビューですが、結論から言いますと観てよかったと思える作品でした。
まず脚本がめちゃくちゃ良いです。
どこまで実話なのかは分かりませんが、西方の気持ちの変化がよく描けており感情移入がしやすかったです。
キャスティングもかなり良く、特に原田役のちょっと頼りなくてヘラヘラした感じは本当に激似でしたし、古田演じるコーチ役も本当にこういうコーチの人いそう、と思えるほどリアルでした。
画のほうは吹雪でも髪がなびいていないと言う点以外はかなりリアルだったと思います。私も実際にジャンプ台のスタートゲートに立ったことがありますが、超怖いです。
演技が学芸会レベルというコメントも散見されますが、こういう内容の作品は学芸会レベルでちょうどいいと思います。
だって「ぼそぼそっ」としゃべったって観ている人には伝わらないですもの。
最後のシーンは私も思わずウルっと来てしまいました。
こんなに良い映画なのに興行収入が伸びていないのは残念な話です。
やはり上映のタイミングがあまりにも悪すぎましたね。
札幌と言えば笠谷。
当時、西区八軒に住んでいたのでTVの前で「かーさーやー!」と叫んでいたのが、自分の人生最も古い記憶ですw
私も「ヒノマル〜?」と思っていましたが、25人全員という下りで「あ、大和魂を今ドキに言うとヒノマルソウルなのか」と腑に落ちました。
ジャンプ台のスキーゲート、本当に怖いですね。共感です。