「【"自分と大切な仲間、家族達為に翔ぶ!"リレハンメル銀メダリスト、西方仁也の心の変遷を軸に長野オリンピックテストジャンパー達の心意気を描いた作品。】」ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"自分と大切な仲間、家族達為に翔ぶ!"リレハンメル銀メダリスト、西方仁也の心の変遷を軸に長野オリンピックテストジャンパー達の心意気を描いた作品。】
- リレハンメル銀メダリストながら、長野オリンピックでは、テストジャンパーに任命されてしまった西方仁也(田中圭)の心の変遷を軸に、舞台裏で頑張る人々の、様々な葛藤を描いた滅多に見れないスキージャンプ映画。-
◼️感想<Caution! 一部内容に触れています。>
1.何事に置いても、皆に"陽の光"が当たる訳ではない。
今作品でも、様々な葛藤を抱えながらテストジャンパーとして、代表に選ばれたジャンパー達のために、黙々とジャンプ台から何度も翔ぶ人々の姿が描かれる。
◇様々なテストジャンパー達の姿
・当時はオリンピック競技になっていなかった女子ジャンパー小林(小坂菜緒)の姿。反対する父親の制止を振り切って・・。
- 彼女の心意気が、その後の女子ジャンプのオリンピック競技選出の道を切り開いたのではないか? そして、高梨沙羅さんを始めとする数々の女子ジャンパーの先駆者になったのではないかな・・、などと考えながら鑑賞。-
・西方と同じく、怪我により代表から外れてしまった選手の姿。
- そして、怪我の恐怖を仲間の姿を見て、徐々に克服して行く姿。-
・西方を陰ながら応援する妻(土屋太鳳)の姿。普段は明るく夫に接するが、夫の立場に心遣い、励ます姿。幼き息子のパパを応援する姿。
ー 西方選手、嬉しいけれど、キツカッタだろうなあ・・。特に幼き息子の応援は・・。けれど、ある時点でそれを力にして、考え方をポジティブにして行く姿。どんな世界にもある事だよなあ・・。ー
・難聴だが、”飛んでいる時は全てを忘れて楽しんで飛ぶ!”と言う選手(山田裕貴:今作の難聴者の演技も良かったよ・・。)
・原田選手が、どれだけの重圧に耐えていたか。リレハンメルの失敗ジャンプの後の愚かしき人々からの嫌がらせがあった事を、告げる鬼コーチ(古田新太)・・。
ー 原田選手は、それでも大ジャンプを決めたのだよなあ。代表に選ばれなかった西方とその後レジェンドと呼ばれるまでになった葛西選手の下着と手袋を身に着けて・・。可なり沁みる。ー
・そして、吹雪で競技中断となった際に、テストジャンパー達に求められた事。危険な状況下、次々にジャンプ台から飛翔する選手たちの姿。
ー 観客は殆ど彼らを観ていない。だが、女子ジャンパーのあれだけ反対していた父親、そして西方の妻と幼き子は、その姿をしっかりと見ていたのである。ー
<彼らが"陽の当たらない役割"をキチンとこなした結果、長野オリンピックでの日本ジャンプ団体の金メダルに繋がったと言う事実を知ることが出来た、実録ドラマ。
リレハンメルで失敗ジャンプをした原田選手に対し、自分は代表に選ばれなかった長野オリンピックに出場した原田選手へ、わだかまりを持っていた西方選手の、想いの変遷。
そして、それは他のテストジャンパー達も同じだった・・。>
◇原田選手を演じた俳優さん。失礼ながら”演技、下手だなあ・・”と思っていたら、「カメラを止めるな!」の監督役の濱津さんだったよ!
ありがとうございます〜。
いえいえ、まさか、私も知らなかったのですよ。
本作を観て、やっぱり「事実部分」にこそ感銘を受けたものですから、一体どこまでが真実でどこが創作なのか知りたかったのです。
ネット検索してみても、HITするのは大抵この映画の事ばかりで当時の具体的な話は簡単には見つからず。
本日中に、明日の仕事まで片付けてしまいたかったのですが、仕事そっちのけで長野ジャンプ調査しちゃいました(笑)
明日の午前中は、泣きながら大車輪で仕事片付けなきゃです〜w
NOBUさん 「あん」と「殺さない彼と死なない彼女」に共感ありがとうございます!
「殺さない〜」は タイトルがぎょッとします(笑)が 本当に なんともいえない余韻を残す名作ですよね!もっとヒットしても良かった映画ですね。
コメントありがとうございます。
私もこの映画の予告を観るまで、テストジャンパーなる存在すら知りませんでした。
しかもその中に、リレハンメルのメダリストがいただなんて…
こういう風に表立ってはいないヒーローの話は、もっともっと知りたいですよね。
素敵な映画でしたね!