「戦国高校生1560」ブレイブ 群青戦記 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
戦国高校生1560
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作マンガは未読です。
「漂流教室」と「戦国自衛隊」を足して2で割って青春要素の風味を加えた感じのアクション・エンターテインメント。
新田真剣佑をはじめ、キレキレで動ける若手俳優が揃っていたのでアクションシーンはとても見応えがありました。
ポスターからイメージしていたのと違って、若い命が次々散っていき、壮絶な展開が続くことには面食らいましたが…
松平元康が死んでしまったことには驚きましたが、すぐにその後どうなるか予想出来ました(そもそも名前が蒼だし…)。
しかし、そんなに上手いこといくのでしょうか?―主君が死んで、その代わりを務めようと云う者が現れたとして…
「こちらも困っておったのだ、かたじけない」と果たしてなるかしら?―いくら主君が生前に刀を授けた相手とは言え…
全く釈然としませんでした。
釈然としないと言えば、生き残った者たちが現代に戻った後のこと。まるで何事無かったかのように振る舞い、元の学園生活を送っているように感じました。向こうの時代で死んだ者たちは現代ではどう云う扱いになったのか?―戦国時代で過ごした時間と現代で経過した時間は同じだったのか?
ひとつ気になり始めたら、脚本の粗いところがどんどん思い当たり、他にもいろんなこと(渡邊圭祐はどうやって信長家臣団に潜り込んだのか、などなど)が気になってしまって、全体的にとても微妙な印象となりました(笑)。
[余談]
三浦春馬さん演じる松平元康が蒼に放った言葉が胸に沁みました。彼の死後に出演作を観るとどうしても感情的にならざるを得ないフィルターを掛けてしまうのですが、未来について語ったその言葉と一所懸命の意味に、死を選んでしまったご本人へ想いを馳せてしまい、涙がこぼれました。