「(ネタバレ注意)感動ではない涙が出てくる。」ブレイブ 群青戦記 井もさんの映画レビュー(感想・評価)
(ネタバレ注意)感動ではない涙が出てくる。
原作ファンです。
映画化決定と予告映像と楽曲UVERworldでウキウキして(その時点で卓球部無しに違和感)いました。
結果、1800円と2時間と、日曜日の人の多さで新型コロナウイルスのリスクに晒されながら観なくても良かったなと思います。
高校だけでなく、学校は楽しくて、時に辛くて、そういった青春の思い出が詰まっている場所ではないでしょうか。自分は、楽しい学生時代を送ってはいない人間ですが、そこで無抵抗の若者たちが惨殺されていく様子に、冒頭からドン引きでした。(原作では、その辺ですぐに戦い始める子がいたので救われたのかな、と。)
以下個人的な勝手な感想です。
特進コースの陰キャラが、スポーツ強豪の陽キャラ達と仲良しで、ああ、これはファンタジーなんだと思いました。皆幼なじみの仲良しのようでした。
原作に居なかった子達が、現代に帰る方法を早速思いついていて仰天。
運動場に遺体を埋めていましたが、もっと犠牲者がいますよね。あの程度の炎で燃やせますか。キャンプファイヤーじゃないですか。そもそも運べますか。
テニス部はあるのに卓球部が無いスポーツ強豪校とは?
部活の顧問の先生方はどこですか。職員室にもたくさんいらっしゃるはずです。
先生の車等はどこ?
夜通し走って情報を伝えに来た陸上部の子が居ましたが、合戦の後、そのルートを大怪我を負った生徒が通ります。
帰る時間に間に合うんですよ。
その他にもツッコミどころ満載でしたが様々なレビューにある通りです。
ボクシング部、空手部、ラグビー部、野球部…亡くなって惜し過ぎます。
いや、そもそもスポーツ強豪校で、将来のある大勢の青年があんなにも大量に殺されてはならないと、心を痛めて帰りました。
かぁちゃんの唐揚げが世界一。
これは戦争映画でしょうか。
呆気なく現代に戻って、学校内部は日常を取り戻していて、殺された子達は?生き残った子達の心の傷は?親御さんは?等と疑問が多く残りスッキリしませんでした。感情移入し過ぎなのかも知れませんが。
漫画では楽しめた世界観。実写化すると生身の人間が痛がり苦しむ様子が堪えます。
人の命なんてこんなに容易く奪える、それが戦国時代だった、現代の若者は平和ボケし過ぎだ、ということを伝えたかったのでしょうか。
上映後、高校生くらいの子が、グロすぎね?と言って帰っていました。日曜日でした。たくさんの10代の子達が映画の子達と重なって見えて辛くなりました。
ホラーやグロに耐性があっても、若者が虐殺されていく耐性の無い方は鑑賞をおすすめしません。