「滑稽」ブレイブ 群青戦記 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
滑稽
俳優陣は大健闘だったと思う。
ただ…その熱量が膨大過ぎて、寒い。
物語が進むにつれて、どんどん引いていく自分が分かる。何を見せられてんだろうとゲンナリする。
漫画原作のファンタジーなので…仕方がない部分はあるのだけれど…あるのだけれど、苛立ちを払拭できない。
特に、まぁ台詞の薄ら寒いこと。
聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
俳優陣は果敢に立ち向かっていったのだと思うが、熱を入れれば入れる程、嘘臭く聞こえてくるからタチが悪い。どうすればいいのか分からないのだけれど、誇大広告を突きつけられ「事実です」と説かれても信用できない時のソレに似てるんではなかろうか。
砦の戦闘中に仲間が倒れたら、集まったりするし…仲間の死を悲しんでる余裕があるのはいかがなものなのだろうか?
悲しんだ結果、斬殺されるならまだしも…襲いかかる敵兵すらいない。…寒ッ!
号泣すればする程寒ッ!!
現代に戻って、なんだか平穏な学園生活が送れてそうな空気感にズッコケる。
いやいや…何人も友達が死んだんじゃねえの?
軽ッ!
お前らやっぱり薄情やん!
あれ全部、嘘泣きやったんやなぁ、怖っ!
平和が戻りました的な意図なんやろうが、病室でええやん…。あんなに友達が目の前で死んでんから。
おそらくは新田真剣佑様を愛でる為の作品なのだろう。彼は徹頭徹尾弱き者で、翻弄され続けキャラを背負い続けたような気がする。
そして、あり得ない程に顔面偏差値が高い。
どっからどう撮っても絵になってしまう。
ファンはもう阿鼻叫喚なのだろう。
俺の目当ては、織田信長=松山ケンイチなのだけど。どんな信長になるのやらと興味津々。もう…別格だった。1人だけ纏ってる空気が違う。冷酷なまでの合理主義者で統率者。なのだが内なる人間くさい部分が漏れる匙加減とか、見事だった。
そして三浦さんは、やはり良い役者だった。
感想として、それで止まるワケはないのだが、語れば語る程虚しくなるように感じてる。
まぁ、なんちゅうか…アイドルムービー枠としては成功なんだろうと思う。
この作品を背に「友情」とか「絆」とかを説く輩と俺は多分友達にはなれないと思う。
どっから引っ張り出してきたんだと呆然とするキャラのオンパレードだ。
U-3153さんへ
コメント有難うございました!
原作はマンガ=静止画なんで、アメフト選手が足軽を吹っ飛ばしたりするのも画力次第で説得力が出るかも知れませんが、動画となると...
映画特有のアイデアが欲しいよねぇ、って思いながら観てましたw