「一所懸命に生きるとは?」ブレイブ 群青戦記 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
一所懸命に生きるとは?
三浦春馬の言葉が素晴らしかった。人類にとっての光の存在になれと新田を励ますシーンは白眉です。光の存在とは人類のために尽くす人です。苦労は大けれど、使命を持って生まれた人たちは、戦わなければいけない。しかし、それは全ての人に当てはまるものかもしれません。ゲーテの言葉が繰り返されます。「自分を信じることによって、道は開ける」。ヒーローである新田に与えられた言葉であり、やはり私たちに与えられて言葉なのでしょう。新田の成長物語が核をなし、学友たちの友情がそれを支えます。ただし、戦国時代のリアリティを追求しているのか、グロテスクなほど血が飛び、首が刎ねられ、切られます。そこまでやらなくてもと思うほどです。学友たちはどんどんと武士たちによって、殺され亡くなっていく姿は辛かった。そして、最後のどんでん返し。目を見張りました。そのどんでん返しをヒーローは、三浦に諭された言葉である、「一所懸命に生きる」ことを実践したものと想像しますが、三浦のことを考えると、複雑な思いがして映画館を後にしました。
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