「ボーズマンの格好よさったら!」21ブリッジ じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ボーズマンの格好よさったら!
21BRIDGEと言うから、21番目の橋でなんか起きるのかな?と予備知識もなく見始めたので、思わず冒頭のマンハッタン島の夜景に映える橋の数を数えてしまったではないか。
つまりは、マンハッタン島にかかる橋の数のことで、話の展開としては、「レインボーブリッジ封鎖できません」ならぬ、犯人を逃がさないために島全体をロックダウンするという話なんだけど、少々大袈裟な展開ではある。
なぜなら
犯人たちは、ふたつの理由ですぐにマンハッタン島を出られる訳ではなく、封鎖しなくとも信号無視の映像記録や知り合いのおばさん(この人はかなり重要な情報を示す)の証言で、簡単に犯人は特定されてしまう。
情報を得た途端、ボーズマンの相棒は娘に電話するし、おばさんの元彼は踏み込んできた警官に、顔も確認するまもなくあっけなく殺される。ケリー警部補怪しすぎるぜ。
更には手に入れたコカインと同じ重さの札束を手に入れたが、マネーロンダリング役の人物のところに、何故か重武装の警官がやってくる。この辺りで、警察側の何がなんでも犯人を殺すと言うより、証拠隠滅のための関係者皆殺しの気配が漂う。
そしてついにボーズマンは犯人の1人を追い詰めるのだが、いつの間にかいた(ほんと、いつ地下鉄に乗ったの?)相棒に殺られてしまう。これで確定、相棒は敵の1人。
つまりは、悪徳警官は、分署ぐるみで汚職にハマっており、事件はコカインの運搬に来た警官と、強盗が偶然鉢合わせになったために、明るみに出ることを恐れた警官が、証拠隠滅のために犯人を抹殺するという、裏の設定があったのですね。
レインボーブリッジ封鎖する必要ある?
テンポがよくて、あっという間の100分でした。映画としてはとても面白い。アクションに飢えてただけに、楽しく鑑賞出来ました。
でも、もう少し、主人公の孤独感や焦燥感を表現出来たらいいなと思いました。
共感&コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、あの状況で島全体を封鎖する必要はなかったですよね。橋への着眼それ自体はおもしろいので、そこを封鎖する必然性を感じさせてほしかったですね。