劇場公開日 2020年8月28日

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幸せへのまわり道のレビュー・感想・評価

全64件中、61~64件目を表示

3.0癒される

2020年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大物司会者と雑誌記者の友情を描いたヒューマンドラマ。自然体で楽しめて癒されました。
2020-153

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隣組

4.5フレッド・ロジャース × トム・ハンクス = 僕たちの"ミスター・ロジャース"

2020年8月28日
Androidアプリから投稿

ありのままの君が好き --- まさしくミスター・ロジャースのように愛される映画。価値ある素晴らしいメッセージを素晴らしい演出と演技で持ってして僕たちの心に届けてくれる。それもこれもやはりアメリカ人どころかおそらく世界中で最も愛されている役者 = トム・ハンクスもフレッド・ロジャースという人物を重ねることが容易だから。彼のすべてを否定せず包み込むような優しく温かな名演はそうした2人の人生経験が滲み出ているようで、自ずと鳥肌が立ちそうになるし胸を打つ。自分もあれこれ相談したいなって思う。正直、見る前は似ていないなどとも思ったけど、そんなことは些細なことに過ぎなかった。見ている内にフレッド・ロジャース × トム・ハンクス = 僕たちの"ミスター・ロジャース"という不思議な方程式ができ、その存在に癒やされる。本作と同じく子どもの心を持った大人(『ビッグ』)からウォルト・ディズニーにまでなれるんだから、トム・ハンクスのちからってすごい。
番組のていをなした作品構成・語り口(ex. ミニチュア = 俯瞰遠景/移動や脚本における柱の役割)。いつから怒っていたっけ?特に今まで自分を愛し培ってきてくれた人たちを思い出す流れとか、トム・ハンクスの僕に投げかけられた視線も相まって、本当に映画と自分を同一視してしまうような魔法の時間だった。そうしたマリエル・ヘラー監督らしく見事なストーリーテリングには一種の催眠効果みたいなものがあるようで、不思議な心地だったし本当に魅入ってしまった。音楽も時々番組を、時々ロイドの心情や感覚を表すように重要な役割を果たしていて印象に残った。キャストの順番もトム・ハンクスが一番最初だけど、葛藤し僕が共感を覚える物語的主人公は間違いなく信念の人ロイド。だから今を生きる僕たちに必要な映画で救われる。君は壊れていない。本作におけるフレッド・ロジャースとはつまりアドバイスで背中を押してくれる一種の道先案内人でメンター/セラピスト的立ち位置のよう。もちろんロジャースさん本人はそれを否定しただろうが。そして彼本人の苦労・苦悩を知りたい人にはドキュメンタリー映画『ミスター・ロジャースのご近所さんになろう』をおすすめしたい。ご近所さんになりたい!

今年映画館鑑賞47本目たぶん

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とぽとぽ

4.0「許す」ことの難しさ

2020年8月28日
iPhoneアプリから投稿

「許す」ことは「決断」すること。
とても重く心に響く言葉。

当たり前のようだが決して簡単なことではない。本人が能動的にならなければ、自然と気づいたら、「許す」状態になるわけではない。

主人公のFred Rogersは穏やかで怒りとは無縁のような印象を受ける。しかし、彼はもともと短気な性格で、みんなから愛される穏やかな性格は天性のものではなく、努力して身につけた結果であり「聖人」と呼ばれることを嫌っていたと夫人は言う。

Fred Rogers自身が苦労してきた経験から、
Lloyd Vogelが抱える苦悩を見抜き、共感し、彼を救いたいと思ったのかもしれない。

怒りと不寛容に満ち溢れた、現在のアメリカ。お互いの攻撃的な主張が飛び交い、「許し」を受け入れる余裕はない。
すべてのテロや紛争は「相手を許せない」状況から始まる。

宗教的ではない、愛と寛容に満ち溢れた人物はこのアメリカにいた。
Fred Rogersのような影響力のある人が今のアメリカにいれば分断社会の様相ももっと違ったものになっていたかもしれない。

映画の進行においては、TV番組「Mister Rogers' Neighborhood 」の世界と行ったり来たりするスタイルがとてもユニーク。おもちゃの町もとてもカワイイ(NHK朝ドラ「ひよっこ」のオープニングのよう)。

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atsushi

5.0トムハンクスのオーラに注目✨

2020年8月28日
Androidアプリから投稿

ふらっと映画館入ったら、ちょうどやっていた🎥。

周り見たら初老の方々ばかり。

最初は、年齢層高めだな、合うかなと心配だった。

終わった頃には、もう感動、めちゃいい✨

今の私にすごく合っていた。

私も主人公と同じように父親との関係で悩んでいて、感謝の念が深まらなかった。

なので、まるでフレッド(トムハンクス)が私に語りかけてアドバイスしてくれているような気がした。

個人的に救われました😁

・・・・・・・・・・
( 印象的なシーン )

⚪1分間沈黙するシーン

1分間沈黙するシーンがある。

普通だったら違和感を感じる。

でも、そんな沈黙を、空間を埋め尽くしてしまうかのような、いや、包み込んでくれると表現した方がいいか、そんなフレッドの存在感。

今までトムハンクスの映画は何本か観たことあるけど、これはなんだか今までに感じたことないオーラを放ったトムが見れます。

神々しいです。

⚪最後のピアノを弾くシーン

🎥の終わりにフレッドがピアノを弾いてくれるシーンがある。

ただ、弾いている途中で突然ピアノの低音域をバーンと叩く。

そしてしばらくして今までとは別の曲をひきだす。

このシーンがなければ、まるで聖人のようなフレッドとして映画が終っていただろう。

でも、それだと、私は聖人ではない、というフレッドのセリフに映画がマッチしない。

そこで、ピアノの低音域をバーンと叩くシーンを入れることによって、聖人的な印象から、一人の人でもあるという印象を与え、役に深みを持たせようとしたのではと思う。

最後の最後に、たった一瞬で印象を変えてしまうバーン。

よく練られていると感じる✨

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takuyan