「地味だけど沁みる」幸せへのまわり道 ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけど沁みる
主な登場人物は、超人気子ども番組の司会者、雑誌記者、彼の母親を裏切った年おいた実父の3人の男性。主人公は記者で、評価を受けながらも取材相手に嫌われるほどの辛辣な記事を書くせいで仕事に行き詰っており、上司から子ども番組の司会者以外誰も取材させてくれないから、フレッド・ロジャースを取材して記事を書けと言われ、いやいやながら彼を訪ねる。突然ひょっこり現れた能天気な父親に苛立ち、その関係に悩む主人公の話をじっくり聞いてくれるスター。人格者である彼の態度にまた苛立ってしまう主人公。主人公がフレッド・ロジャースの家を訪問して、彼自身の息子達との単純でない関係を聞き、またその上で主人公をじっと見つめるシーンに涙。地味だけど良い映画だった。
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