「親子の確執セラピー映画」幸せへのまわり道 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
親子の確執セラピー映画
アメリカで長いこと児童向けの番組の司会をしていたフレッド・ロジャースと、彼のことを取材した雑誌記者の交流を描いた物語。
日本だとロジャース氏のことを知ってる人は少ないかも。私も知らない人間の一人。だからトム・ハンクスの演技がどこまで似てるとかはわからない。むしろその番組の雰囲気は少し怖いとさえ感じてしまった。
でも移動する地下鉄の中でロジャース氏を見つけた子どもたちが彼の歌を歌い始め、みんなで合唱するくらいだからかなり有名なのは伝わった。
その上で取材したロイドの個人的な問題(父親との確執)を引き出して、解決に導くアドバイスを送る。完全なるセラピー。怒りをいかに抑えるかなんてアンガーマネジメントの助言もしたりして。でも、ロジャース氏は聖人でもヒーローでもないってことを示唆する終わり方がいい。
親との関係がさほど良好でない人は結構ハマるかも。地味だけどなかなかいい作品だった。
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