「何人思い出せました?」幸せへのまわり道 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
何人思い出せました?
父親と確執のある雑誌記者が、不思議な人気者司会者と出逢うことで心のわだかまりが解けていくドラマ。
始まりから、トムハンクス演じるロジャースが、教育テレビでやっていそうな番組風の演出で話をする。なんだか懐かしい気分に。
主人公は恨みをもつ父親を許すつもりがないようだが、うまく取材ができないロジャースにペースを乱されていくうちに、その憎しみさえもくるわされていくようで…さらに妻とのやり取りからも、その心に変化が始まり…。
本筋としては、人を許すことの難しさや大切さを伝えるものだけど、ちょくちょく挿入される子供番組風の演出が特徴的であり印象に残る。子供の頃のような純粋な気持ちに立ち返れということか。
沈黙のシーン、皆さんは誰か思い出せましたか?
観客も参加させてしまうような演出、そして何よりトムハンクスの演技はとても素晴らしかったですね。
自分も男の割には小学生くらいまでぬいぐるみとか好きだったタチなんで(そのことを親に怒られてたりもしたけど(笑))、パペット人形で話そうとするトムハンクスがなんか好きだった。
実際に大人向けとしてロジャースが司会のああいった番組があっても良いんじゃないかなぁと思った作品だった。
来年はお姉さんの結婚式が開催されないことを祈るばかりです。
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