劇場公開日 2020年8月28日

  • 予告編を見る

「【"長い間、軋轢を抱える親子にフレッド・ロジャーズは優しく語りかける。"そろそろ"心のご近所さん"になりませんか?"】」幸せへのまわり道 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【"長い間、軋轢を抱える親子にフレッド・ロジャーズは優しく語りかける。"そろそろ"心のご近所さん"になりませんか?"】

2020年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

-生きていれば、理不尽な事、赦せない事、思うように行かない事が沢山ある。ある程度、経験を重ねれば・・。そしてその相手が、大切な人であれば尚更だ。-

・フレッド・ロジャーズの存在は全く知らなかったが、劇中地下鉄の中で乗客達が嬉しそうに、番組の歌を歌う姿が素敵であり、彼が如何に皆に愛されていたかが、良く解る。

・幼き頃の父ジュリーの諸行に怒りを抱えながら、記者になったロイドの態度は頑なだ。
だが、フレッドから寛容な気持ちになる方法を教わり・・
 ー私は目を閉じて、"暫し相手の良い所を考える"フレッドとロイドのシーンが心に残った。目を開けたロイドの目が涙で滲んでいる・・-
  徐々に父を赦そうと悩み、考えるロイドの姿。
-そんなに、簡単には赦せないよな、ロイド・・-

・午前4時の病床の父とロイドのウイスキーでの乾杯のシーン。

〈赦しがたき人間はいる。だが、まずは、隣人だと思って接する所から始めてみようか・・、と思わせてくれた作品。〉

■ラスト、フレッドが、ビアノの鍵盤を一瞬だけ激しく弾くシーンで、彼は決して"聖人"ではなく、"彼も努力しているんだ・・"と私は解釈した。

■地域的に近くに上映している映画館がなく、仕事で疲れていたのだが、わざわざ"都会"まで、足を運んで鑑賞した作品。けれども、後悔は全くなかった作品でもある。

NOBU
bloodtrailさんのコメント
2020年9月4日

NOBUさんへ
何か、NOBUさんのレビューにコメントしたくなって、無理やり言葉を捻り出しましたw
わたくしは、今日は珍しく読書中ですが、フリーマントルの"CIA"と言う「ミリヲタしか読まねーよ!」な珍本ですw

bloodtrail
bloodtrailさんのコメント
2020年9月3日

NOBUさんへ
ラスト、フレッドが鍵盤を叩くシーンがオチみたいなもんで、「赦しは内心の葛藤の末に有る」的な。「赦せない心は葛藤に飲み込まれているだけ。なんじゃないの?」って言ってるのかなと思いました!

bloodtrail