劇場公開日 2020年8月28日

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「子供の頃を忘れずに生きる」幸せへのまわり道 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5子供の頃を忘れずに生きる

2020年8月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

ワンデーフリーパスポート、第3回目です。
利用しまくりですね。いやだって、一日中映画見るのは楽しいしなにせよ安いもん。2500円で4本ってコスパ良すぎません??そりゃ何回もしたくなるよ
ちなみに、あと2回はする予定ですよ。

ということで、1本目は「幸せへのまわり道」です。
本来、ふりふらの2回目を見る予定でしたが急遽変更。予告がスゴく良く、面白そうだったのでこの作品を見ることに。こりゃ、面白くないわけないでしょう。

はい、最高でした。
トム・ハンクスの癒される演技。
考えさせられる内容。
胸に響く言葉。
何度泣いたことか。初っ端からすんごい良い映画見ちゃった

誰もが愛する長寿子供向け番組の司会者、フレッド・ロジャース(トム)。彼にインタビューすることになった新聞記者のロイド(マシュー)はフレッドの不思議な人柄に惹かれていく。

この映画は1ヶ月ほど前に公開された、山田孝之主演の「ステップ」に似ている。子供と向き合う難しさと育てる大変さ。それを乗り越えた先の喜び。
心の癒しになって、こういった映画は定期的に見たくなるな〜。

子供向け番組という題材をブラさない。
場面の切り替えや収録前後の様子、人形に歌。
たった2時間でこれほどまでフレッドの事が好きになるとは...。特に場面の切り替えは子供の頃に戻ったかのように、妙にテンションが上がってなんだか嬉しくなる。

フレッドの事も好きになったが、もちろんトム・ハンクスの事もより好きになった。彼の代表作といっても過言では無いだろう。
ロイド役のマシューも映画のインタビューで話していたが、トムはフレッド役をする為に役者になったのでは無いかというくらい、ハマっていた。

フレッドの言葉全てが胸に響く。
タイトルにもあるが、「子育てにおいて一番の失敗は?」と質問された時に「子供の頃を忘れること」と答えたのが最もグッときた。大人になったら子供の頃を忘れてしまうのは当然。だが、それで本当にいいのだろうか
理不尽に怒り、子供だからとバカにするのは正しいのだろうか。自分が子供の頃にされて嫌だったことをそっくりそのまま返していいはずが無い。昔の自分が嫌だったことは、今の子供たちも嫌に決まっているよ。

見たら分かるが、沈黙のシーンが凄まじい。
何故か早く終わってくれと思わず、トム・ハンクスに見入ってしまい涙がポロリと流れ落ちる。
これを見るためだけにも価値があると思う

欠点というか、ちょいと物足りないなと感じた点は過去。フレッドやロイドの母についてもっと深く掘り下げてくれたら、より泣けたと思うな。

この映画を見ている人達は60近いかそれより上くらいの人がほとんどだったが、子供や子供を育てる親御さんにも是非とも見て欲しい。
目も心も綺麗に洗われたよ。最高の映画をありがとう

サプライズ