「繊細でした。」コロンバス Miwakoさんの映画レビュー(感想・評価)
繊細でした。
反抗心、やるせなさ、そういう難しい感情と向き合おうとする前向きな作品だった。
建築のことはよく分からないけど、カメラをほとんど動かさず、観る人を建築ツアーに連れて行ってくれるようなアングルがとても素敵。
「建築物は癒しを与える」ってところもなんだか腑に落ちた。落ち着いた雰囲気で、静かに物語が進んでいくけど、つまらない訳ではなく、何故か見入ってしまう。
友達は、歳の差があっても、共感する部分があるから成り立つし、本音でぶつかることで心が通じ合うんだと思う。
「何が君を感動させたのか?」っていうシーンで、ケイシーが本音を話す際に音が消えて二人だけの時間になるところが凄く良かった。
結構重要な部分だからこそ、そういうことって、それぞれの想いがあるし、きっと心に留めておきたいような気持ちがあるんだと思う。それが伝わったし、何を話してるんだろう…と想像させるような演出だった。
無機質な建造物に、感情があるかのように見えたのが不思議。
爽やかに後引く作品でした。
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