劇場公開日 2020年10月23日

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「それぞれのキャラクターの心情がとっても繊細で、心温まるストーリー」どうにかなる日々 ニンフィア好きさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0それぞれのキャラクターの心情がとっても繊細で、心温まるストーリー

2021年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

幸せ

萌える

「あさがおと加瀬さん。」、「フラグタイム」がとても気に入って、佐藤卓哉監督のアニメが好きになったのでこの映画も鑑賞しました。今作では、4つの話が1つに映画になったオムニバス形式で、それぞれのエピソードで登場するキャラクターたちが個性的で面白かったです。

「あさがおと加瀬さん。」と「フラグタイム」も女の子同士の恋愛を描いていて、今作でもそういったコンセプトの物語があります。2人の大人の女の子が愛し合う。といっても完全なレズビアンの話ではなく、とてもほんわかとした描き方でした。他にも、男子生徒に好きだと言われた男性教師。彼が、自分のことを好きになってくれた生徒のことを考えるところに自然と笑えます。また、まだ性的な行為の知識がない小学生カップル。この2人のエピソードは連作になっていて、大人のいとこに振り回される主人公の男の子のツンデレで恥ずかしい思いばかりするキャラクター性が面白いです。彼と付き合っている女の子の方はというと、キュートな女の子なのにどこか間の抜けたような顔立ちと性格。彼氏よりは大人の世界に関して興味を向けている感じなのかもしれません。

女同士、男同士、そして男女カップル。それぞれの共通点として、どれも相手のことが愛おしくてたまらないという、愛情の表現がされていることです。また、作画がとてもきれいで色鮮やかなアニメなのでキャラクターの趣向や心情がとても分かりやすく描かれています。いろんな愛の形があって、でもそれらの愛は深いものだと感じられました。可愛い。かっこいい。好き。人が持っているそんな恋愛観を繊細で丁寧に、一つのアニメとして表されています。

ニンフィア好き