「流石にもったいない」ぐらんぶる よつがおさんの映画レビュー(感想・評価)
流石にもったいない
僕はぐらんぶるの原作がとても面白く好きだったため見に行きました。
原作の作風的に実写化は合っているし、面白そうだと期待して友人と3人で見に行きました。
結論から言います。
とても面白いとは程遠い作品でした。
まず、役者の演技は、漫画などの実写化という高いハードルながら悪い印象はなく、むしろ好印象が持てました。
問題は内容や原作でのキャラクターの良さが映画で変えたにも関わらず悪い方向に進んだことだと感じました。
開始からしつこい上に全く面白くないループを見せられたときは、誘った友達に対しての申し訳なさでいっぱいになりました。まぁ、原作と違う話の初めだったため後半オリジナルで面白い場面があるんだろうとほんの少しだけ期待して、見続けました。
しかし、そんな場面は来ないで、対して面白くもないダンスに合わせた野球拳。テンポの悪いネタの連続。クソみたいなパロディ。
何を見せられてるのかわからなくなりました。
元々ぐらんぶるの原作も内容はしっかり作り込まれているわけではないですし、短編が続く作品なので映画で表現するのは難しいと思いますが、流石に酷かったと思います。特に、伊織がダイビングが好きになった動機などは原作に合わせれば良いのにわざわざオリジナルにしてまで、島を出ていくためとかふざけた理由にしたのはものすごく残念でした。
次にキャラの設定の変更ですが、「わざわざ変更してまで、つまらないことやる?」ってことに尽きます。千紗達の父親などは特に、まぁ、半分くらいのキャラになんか違う、もったいないみたいな印象を持ちました。
終わってから、お葬式のようなムードで友人3人と帰ったときは夏の暑さも吹き飛ぶような寒さで、ある意味夏にぴったりな映画なんじゃないかなと感じました。
私はレビューを見ないで映画に行ったため、終わってからレビューを見たときは少し驚きましたが、レビューは個人の感性によって変わるものなので、好評だった人が原作を知るきっかけになったのはよかったなと感じました。
最後にですが、原作も面白いですし、実写化も面白く出来る可能性を秘めた作品だったと思っていたので、もったいないなと思いました。