ステップのレビュー・感想・評価
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泣けるけど最後の・・
全編通して素晴らしかったです。
ありがちな、大声を出して感情を表現する様なシーンも特になく淡々と進みこの点も好みです。
しかしラストちょい前くらいに仏壇前で亡き妻と語らうシーンは蛇足ではないかと思う。
写実的に進んできたのに非常にガッカリした。
全編ファンタジーな内容ならいいが残念でした。
題名ステップに涙
題名の通りステップが主題にある映画でした。簡単なあらすじは、妻の死後、男手ひとつで娘を育てていたケンイチは、葛藤の末新たな女性と良い関係になるが、娘のミキちゃんとの関係がなかなかうまくいかないというものだ。本映画のステップには「段階」という意味と「義」という意味の両方がかけられていると感じた。ケンイチ、ミキちゃん、新たな母親、そして義両親といった家族が「ステップ」(義)という関係を段階的に理解し、乗り越えようとする過程がうまく描かれていました。
とても良かったです
30歳で妻を亡くし、それから男で一つで女の子を育てる事になる。自分が今同じ年齢になった時に同じような事が出来るのかと考えてしまいした。
この映画の中でように父子家庭で育った事もあって、自分と重ねてこの映画を観ている所もあった。
保育園での仕事で遅くなって迎えに行くシーンは、とても切ない気持ちになりました。
仕事と家庭を両立しようとしても誰も代わってくれるわけではない。かといって誰かのせいにする事も出来ない。
そんな苦しみがあったのではないかと感じました。
子供の成長と共に色んな苦しみがあった事が今では大切な思い出といえば、きれいだけどやってきた事に対して誇りが持てるそんな雰囲気を感じました。
「ステップファミリー」
血縁関係のない亡くなった奥さんの親やその親戚。
本来ならそのまま縁も切る事も出来るけど、見捨てないで支える力になっていたのがグッときた。
継父の言った「本当の息子のように思っている」
誰かの繋がりの中で人は、生きているんだなと改めて考えるきっかけを与えてくれる映画でした。
素晴らしい。。
義父の、「最初で最後の親父の説教」、山田孝之の「最初で最後の息子の頼み」、
最後の謝恩会と涙が止まりませんでした。
家庭の中で母親という柱が抜ける大変さ、それを乗り切る残された家族、それを見守る周りの人達。
皆がいい人で、幸せな気持ちになれる映画でした。
いい作品に出会えました。ありがとうございました。
父親の子育て
妻を亡くして娘を一人で子育てするお話。
娘は新しいお母さんを受け入れるため言葉と心とが相反して体調崩したりイロイロと大変です。
でも。どこか違和感がある。いい台詞を言っているけど心に入ってこない。響いてこない。台詞だけが独り歩きしている感じがした。ある意味、優等生っぽい映画な感じがする。
第一章がすごく良かった
各章に分かれて、父と子の10年を描いた作品。第一章の保育園でのくだりがピーク。
そのあとも丁寧に描かれていて感動したけれど、祖父との病室のシーンがちょっと、「泣かせよう」を強く感じてしまった。
それはそうと、映画とはいえあんな無神経な教師いるのかな…
山田孝之の自然な演技に好感
ウシジマくんが好きでこの作品も観てみた。山田孝之の演技力の高さは相変わらず秀逸。自身もシングルファーザーの経験があるので、つい感情移入してしまった。義父の存在が大きかった。調子悪いのにスーツに着替えてミキに笑いかける姿は泣けた。嫌な人が登場しなかったので(小学校の担任くらいか)ドロドロしなくて良かった。逆に言えば起伏がなく大人しい作品だったように思う。
段階を踏むのは家庭もなんでも同じ
娘が一歳半で急逝した妻の分まで、男手ひとつで一生懸命育児に勤しむお父さん。
営業から総務に移り、それでも保育園生活では精一杯。
生活自体は、世のワンオペワーママと同じ。
育児の一番大変な時期と、キャリアの大事な時期がかぶる葛藤。どちらも目一杯やっているのに中途半端な気がする自己嫌悪。
でもその姿をちゃんと感じながら子供は成長していく。
娘の美紀は環境ゆえできることも気持ちも気遣いも大人びながらも、写真として、空気として家で母を感じながら父と協力して大きくなる。
途中現れる、保育園の担任として優しい女性や、母親によく似た女性。みんな協力的だが、簡単にそこに甘える選択を選ばず、自力で頑張っていく父親がとても素敵。
美紀が小学生になり、営業に戻り少し心の余裕が出て来たとき、痛み苦しみを分かち合えるけれど自立した女性、奈々恵と出会う。
あくまで娘に理解して貰いながら進めようとしているのに、優しく賢いからこそ、そして多感な時期に差し掛かっているから、娘は自分がいない方が父親にとって良いのではと考え、祖父母のもとで中学以降過ごすと言い出す。
亡くなった妻の両親が、筋の通った義父と気遣いのある義母でとても素敵で。常に、義息子と孫の幸せのためにあろうとする。でも、何があったのか話を聞いてくれつつも、孫を引き受けることはやんわりと断り、あくまで父娘の助けになろうとする姿勢がとても良い。
泣きついたりするほど追い込まれる前に、言わずとも本音を態度で漏らせる環境を作ってくれる義家族。
義父自身も娘を失っているわけだが、義息子の幸せを望めるようになるまで思考の変換があったはずで。余命も、孫の前ではしゃんと全うしようとするが、徐々に自然と向き合い伝える方向になる。
「存在を失う辛さも寂しさも消えないが、だから強くなれる、優しくなれる、これからも一緒に育ててください。」と義息子が頭を下げるシーンは涙が止まらない。
全員、娘を失い、妹を失い、孫を失い、妻を失い、母を失い、産まれるはずだった子を失い、大切な存在を失っていて。その気持ちは乗り越えるものではなく、いつまでも同居しながら悲しんだ分優しくなれる、それを身をもってわかるもの同士の縁が結ばれていく。
その痛みが未経験でわからない担任も登場するが、そういう人もいる社会の目にも自力で対処する娘の強さも、不憫とか可哀想とは違う不思議な涙が溢れてくる。
少しずつ、奮闘中の姿から、父親としての風格が出てくる山田孝之の演技がとても上手い。
取り囲む女性達は、みんな笑うと目が細いかまぼこ形になる同じ系統。父親の中でルーツに妻がいるのは一生変わらない。
家の近くの坂道に、父の頑張った足跡が刻まれていく。小学校では通学路が逸れた娘と、中学からはまた同じ坂道の通学通勤路。でも、呼び名はパパからおとうさんへ。
生みの親はママだからこそ、新しい再婚相手はおかあさん。
娘の中で、実母も実父もそのままに、再婚相手のお母さんという存在を受け入れて増やしていく心の過程が印象的。それを急かさない父親も周りが、娘を反発なく納得させたのだろう。
亡くなった朋子に、良い人と結婚したねぇと都度言いたくなるが、亡くなったからこそでもあり、置かれた環境で一生懸命娘や仕事と向き合ったからこそ、難しい時期に差し掛かる娘にとっても重要な意味を持つ再婚女性に出会うことができ。一種の夫婦の形でもあるなと思った。
形は変えていくが、家族は笑顔工場であり、生死問わず命を感じる場所でもある。段階を踏んでいくのは、ステップでもそうでなくても同じ。劇中出てくる、バトンリレーで自然に繋げるまで練習しながら、友達と仲良くなる過程とも同じだし、父娘の移動がベビーカーから徒歩となり自転車となり駆け足になったりする描写とも同じ。いきなり自然にできるようにはならない。
再婚、後妻、継母というと構えがちだが、全ての事象と同じで、段階を経て変化していくのが家族で、その中にステップファミリーという形も含まれる事を優しく描いた作品。
「悲しみは、乗り越えるでなく、つきあうもの」
いい映画でした。
山田孝之と女の子。じみな雰囲気が漂う映画の表紙で、全く内容はよく見ずに、重松清が原作ということで好きなので手にとり見た。
10年の父、健一と娘、美紀の日々。
父子家庭、保育園時代の赤子のからの男手だけの仕事を持ちながらの子育て、大変だろうなあ。
義母、義父に預けてしまうのが、当然と思いそうなところだが、孤軍奮闘する父親像に頭が下がる思いです。責任感が強い主人公。良いお父さんだ。
保育園で様子の変化があった場面などが印象的。幼児の細やかな気持ちの動きなど子育てであたるような悩みを丁寧に描いている。ケロ先生ナイス。
美紀は、小学生になり、母親が家にいると元気に話すが、教員が嘘はいけない、現実を受け止めなくては、なんて健一に話にくる。なんちゅう無神経で馬鹿な先生なんだろうなあ。わざわざ忙しい中、両者、時間をとって話しているのに、こんな話をしにきたのか、ため息が出た。何故、美紀がそう話すのか理由を考えてみたり、聞いたりするのが順序だろうに。想像力の欠如とは罪深い(>ω<)
しかし終始お父さんと娘の関係性が微笑ましかった。
終盤、10年たち、ななえ、が登場。アイドルタレントだった広末涼子も40くらいになったんだな。いい女優になったなとしみじみ。
死産した過去を持ちながら、健一に好意を寄せ、親しくなり家族ぐるみの付き合いになっていくが、美紀が気持ちが追いつかず、身体症状を出してしまう。
しかし、健一のアプローチもあり、最後に、不意に、「ね、お母さん」とななえに語りかける美紀。一瞬、空気の止まる健一とななえ。ここはウルっときました。
義父義母が、優しく、息子なんだと言って、受け止めてくれ、家族の変化や、美紀、健一、ななえ、にも寄り添ってくれる。なんとも温かい親族ですね。
美紀の役を3人が年代ごとにリレーしていったが、みな迫真の演技で子役って、すごいねと唸りました。
僕は父子家庭なんて、それも幼いうちからは、無理だなあと思ったりはするけど、なかなか良かったです。
義父に対して、健一が、美紀に義父の辛い姿も見せるべき、成長させてほしい、と語りかけるシーン。私達親子は、朋子がいない家庭で、いつも悲しみは消えないけれど、乗り越えるでなく、付き合ってきたと話す。
ナルホド。悲しみは無理に忘れようとか、乗り越えるでものでなく、つきあうものなんだなと、かなり真を突いた人生訓だと経験上思い、納得、学びを得ました。やはりさすが、重松清の原作だね。
重松作品はすきだなあ!
山田孝之が好演。
父娘の10年間
子育てと仕事の両立は難しい。
イライラ、感情的にならない
お父さんにびっくり
僕は、子育ては、逃げてましたね。
あかんね。
もっと関わったらと
作品観ながら思ったりして
広末も可愛いね。
リアルなかんじ。
嫁が川栄かと思ったら、よく見たら似ている誰かで、え!?激似かよってなってたら、カフェに川栄さん出てきて、あーはん!でした。笑
なんだかリアルなシングルファーザーのお話でした。
見ていて心がぐっとなります。
クリスマスが近づくほどに娘があまり話さなくなるところや、お母さんの愛情が足りてない分、出てしまう保育園での変化に気づく先生とのやりとりや、お父さんのいいと思っている人と過ごす時間にストレスを感じて、お腹を壊してしまったり。
なんか胸が痛くなります。
お父さんが!とか娘が!とか誰が主役とかじゃなく色んな目線から見れる作品でした。
おじいちゃんが本当は立ってるのもままならないのに孫のために演出したり、なんかいっぱい胸が苦しかったです。
日が経つにつれて、お父さんの連れてきた職場の女性のことを、お母さんと自分から呼ぶシーンでも涙でした。
あんなの泣きます。
広末さんの顔がもう余計涙させてくる演技でした。
ステップ。山田孝之演じるお父さんも、娘も、みんながステップ、一歩前へ進んでいく作品でした。
みんなが進む作品です。
見てよかったです。
奥さんに激似の川栄さんとはなにもないんかーい
広末かーい、でした。笑
ステップしていく笑顔工場
もはや若手ではなく名実と共に日本映画界を代表する実力派として、難役や圧倒的な存在感のクセある役や個性的な役をこなしてきた山田孝之が、初めてとも言える役に挑戦。
シングルファーザー!
30歳で妻に先立たれた健一と、まだ幼いその娘・美紀。
支え合い、悲しみ、喜び、新たな幸せ…共に歩み始めた父と娘の10年間。
いやもう、良作!
展開は章分け。
2009年から。妻が亡くなって1年。2歳になった美紀と二人三脚のスタート。育児と仕事に悪戦苦闘。娘のちょっとした変化にも気付かず…。これから先、やっていけるのか…?
小学生になると、美紀は快活で利発な女の子に。健一も時々タジタジに。でも、それが嬉しい。…が、ある母の日。母の絵を描く事に。母の顔を知らない美紀はつい嘘を付いてしまう…“ママはずっと家に居る”と。果たしてそれは嘘なのか…? 母の絵をどうするかで悩む…。
小学校高学年。気付けば、健一が妻と過ごした歳月よりも遺影に向き合う方が長くなってしまった。10年も経つと、健一にも新たな出会いが。会社の同僚・奈々恵。美紀も誘って会食するが、どうも美紀は奈々恵の事が…。以来、父娘の関係すらギクシャクし始める。
初めての大きな親子の問題に、健一は…。
ジャンル的には心温まる家族ドラマ。
そこに、単にそれだけではなく、シリアスな悩みやユーモアが絶妙にブレンドし、それがいい。とってもいい。(←思わず心の声が漏れてしまった(笑))
家族ドラマだからこそ映える日本の四季。
健一と美紀が毎朝通る通勤/通学路、当初は「?」と思った壁の赤ペンの線…何度も映る場所や物が、二人にとってかけがえのない日常と歳月を物語る。
『笑う招き猫』『大人ドロップ』も良かったが、飯塚健監督のベスト作ではなかろうか。
武骨な役でもない、借金の取り立てもしない、非エキセントリックではないナチュラルな佇まい。山田孝之がさすがの好演。
娘役も巧くなくてはならない。成長に合わせて子役3人が演じ分け。2歳を中野翠咲、6歳~8歳を白鳥玉季、9歳~12歳を田中里念。中でも、最近売れっ子の白鳥が少々ませっこな感じも含め巧い。学校で母親が本当は死んだ事をクラスメイトに問い詰められて反論するシーンはグッときた。
保育園のケロちゃん先生・伊藤沙莉、母の絵の時協力してくれたカフェの妻似の女性店員・川栄李奈、新たな出会いの奈々恵・広末涼子…皆、周りが居て、物語に深みが増す。
健一の義理の両親役の國村準と余貴美子。
健一と奈々恵の関係を後押ししたり、健一を実の息子のように思いやったり。
特に義父の「君は俺の息子だ」の言葉には胸熱くさせられる。
美紀との関係に悩み、打ち明けた時の、初めての“親父の説教”もこれまた…(涙)
遂にこの義父が病に倒れてしまう。
それからはこの名優・國村準が見せ場と感動を一人占め。…いや、“親父”らしくしっかり家族の中心に居た。
終盤、“家族”になった奈々恵へに「孫と息子を頼んだぞ」の台詞には涙腺崩壊!
義父、健一、美紀…。
三世代の家族を紡ぐ。
思い通りにいかないのが人生。
が、やり直し利くのもまた人生。
急がなくてもいい。
ゆっくりゆっくり、少しずつ。
“笑顔でいられる工場(=家族)”と共に。
エンディングの秦基博の主題歌も温かく包み込んでくれる。
しかし! これはまだ第1のステップに過ぎない。
ラストの台詞で健一が危惧した第2のステップ=思春期編なんかも見てみたいなぁ…。
ただ泣けた
子供の成長と共に変わる壁の絵、
間違いなく良かったけど、カフェの店員との出会いはどうだったのかなぁって、欲しかった!
中川大志は友情出演だと思ったら、普通に出演だった。監督の遊び心なのはわかるけど、1ポイントじゃなく3ポイントとはね、本編のどこかに絡むのかと思いきやないし。
うちは片親じゃないけど、高1の娘は反抗期は来てないよー^_^
とりあえずはハッピーエンド
たくさん泣かされました。
感動的でいい作品です。
役者さんもみなさん、素晴らしい。
ただあくまでもこれはファンタジーで、外側の人間が感動するための作品です。
まあ、それを求めていると思うのでいいのですが。
全てとんとん拍子に進み、嫌なことは何も起きません。
父子家庭は大変だけど、(みんな)こうやって頑張っているのね!
と、思われたら困るかなと。
作中の小学校の先生の当たり方から
この子は学校では意地悪やイタズラをして担任の手をわずらわせている子なのかな?
と感じました。
賢そうなので、きっとそうだろうなーと思いました。
運動神経も良く、字も綺麗、絵も上手。
優しい子に育ちました。
いや、そんなバカな。
幼少期から親との時間が十分に確保されていないのは確か。
どれだけ父親が一生懸命育てていたとしても、こんなうまくはいきません。
でもこうあってほしいですよね。
職場の素晴らしいサポートと理解。
安定した仕事。
親族からのサポート。
学校でもトラブルがなく、学力にも問題なし。まっすぐ育つ子ども。
病気という不幸はあっても…
社会的に死なない。現実もこうであればいいのに。
パジャマ似合ってるじゃん
子供が小さい時に
母親が亡くなった家族の
成長記でした。
幼い美紀の成長の様子が
柱ではあるけれど、
形を変えながらも
続いていく絆が描かれてました。
樹木が成長するように
経験した出来事を
壁に描いた枝木に記して
いく美紀。
子供の頃、成長に合わせて
木の柱に傷をつけていくのと
同じ感覚なんだろうけど
その壁の木は、
母の絶命の赤ペン軌跡が
幹になっていて、
親の死を生活の一部に
暮らしている様子が凄く伝わる。
母との作品として
継続性があり
彼女と、
この家で一緒に過ごしている
ような感覚なんだなと。
その家族と関わる人達全員の
矜持と良心に胸をうたれました。
そう、全員です。
会社の上司や保母さんまで…
父親の健一は、
どんなにしんどくても
子供を手放すことなんて
全然考えてないし、
義父、義母は
父娘のことを一番に考えて
言動が紳士的で
健一と奈々恵を近づけるために
運動会の件で嘘をいって
気をつかったりして
現実にはなかなか出来ないこと
をやってくれる。
病室での謝恩会のくだりは、
さすがに
泣けました。
スーツって。
パジャマ姿を
孫の目に入れない心意気は、
歳のとりかたとして
憧れますね。
美紀は、
体調悪くなるまで、
がんばって新しい母親を
迎えようとするし。
悪いヤツがでてこないので
最後まで純粋に
前向きな気持ちに浸れました。
卒業式の日
幼い頃に
通った坂道を見上げる場面は、
いくつかある人生の節目に
感じるノスタルジアで
満たされました。
ホントにたいへんだったけど、
あんたは、
まだ小学校卒業しただけだよって。
人生これから。
あのシーンの感じ。
観客それぞれが
覚えている
いつかの景色が
見えるんじゃないかな。
おすすめ。
父親の目線
この作品は、
徹して、男親からの目線で
娘との関係、家族の問題が語られたように思います。
山田孝之さん
國村 隼さん
何かあった時にアドバイスがあるのは、國村さんからで、余さんから家族への想いが語られる事はあまり無く。
新潟に住むという山田さんのご両親は出てくる事がなく、
お盆に向かった田舎も、國村さんの親ではなく、余さんの母親。
だから家族といっても
山田さんも國村さんも遠慮と距離がある。
家族のドラマだったけれど、体当たりでぶつかってドロドロするような物は無く、喚いたりする事も無く、
美紀ちゃん筆頭に、皆、気遣いと思い遣りがあって。
それは距離があったからなのかも。
本当は血の繋がった肉親同士であっても、
お互い他者である事を念頭に、
距離を保って、慮るのが
うまく行く秘訣なのかもしれないと思ったのでした。
人間同士の距離感がどうも苦手だった。
映画を見ているときに
後ろのほうからすすり泣きが聞こえてきたり、
感動している方が多いようで、
ほかの方のレビューを見ても、
やはり“泣ける映画”としては王道なのかと思う。
山田孝之はこれまでの役柄にはなかった演技で
お父さんらしさが出ていたし、
また義父役の國村隼が素晴らしい演技だった。
ただ飽くまで個人的な感想だが、
この映画の人間関係の距離感がどうも苦手だった。
例えば、山田孝之が演じるシングルファザーの武田と
義父母の関係性。
『実の息子のように』というが、
どうしてもきれいごとに聞こえてしまうし、
それは義父母としてちょっとずるいのではと思ってしまった。
さらに、武田の上司。
ああいうタイプの上司はすごく苦手だった。
『お前を買っている』という言葉もすごく嫌いだった。
もちろん各人、良心で妻なきシングルファザーに
関わっているのだろうが、
僕ならもう少し距離を置いてほしいなと思う。
特に義父が余命あと少しの時に、
武田にようやくナナ(広末涼子)という新たなパートナーができ、
娘のミキを連れて病院に行った時の、
ナナに対しての義父の一言は
僕がナナなら正直他人の親にそんなプレッシャーかけられたら
たまったもんじゃないよ、と思ってしまう。
最も僕が子供がいない為、心が幼稚だからもしれないが。
あとは、子役の子は演技が巧いのだが、
小学1年の時のあの子は、
明らかに不自然すぎたかな。
いくらませていて、母親がいなくてしっかりしているのかという
推測を含んでも、あのセリフの間とかちょっとしたトーンの落とし方とか、
どう考えても6~7歳の子にはできないでしょ。
あれは演出の時点で変えてほしかった。
それなら低学年と高学年で役者分けなくてもよいのに、となる。
それはキャスティングなども含め、大人の事情があるのだろうが。
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