「ゆっくりで いいから。」ステップ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆっくりで いいから。
きっと。人のココロは、そんなに早く歩けない。
この通り。悲しさや淋しさは、なかなか立ち去ってくれない。
時が癒してくれるなんてウソだ。ココロの真ん中にあるものが、そう言っている。
二つの子供の歩く早さで歩み始めて。ゆっくり親娘で歩いた10年は、変わる事を受け容れるために必要だった時間。歩みは、気持ちを追い越さないで。ゆっくりで、ゆっくりで良いから。
って言う話。
やばいから、結構なとこ。重松清の原作、秦基博の主題歌に脚本から撮影から何から何まで、見事な調和感。ゆっくりとした物語りを間延びさせる事なく見てられるのが不思議。役者さんだよなぁ、國村隼も山田孝之も流石だよ、と感心するばかり。広末も良かったです。
父と娘の「お涙頂戴もの」で過剰演出に走る事なく、淡々と話は進みます。伊藤沙莉も川栄李奈も、サクサクと役割をこなして行きます。映画半ばまで音楽も流れません。脚本と台詞・演技勝負。これが父娘の二人暮らしの切なさを引き立てます。川島周さんの画も気が利いててキレイ。
気持ちの歩みの速度で生きれば良いから、って言う物語りは、結構染みた。
壁に貼られた三枚目の肖像画。中学生になろうかと言う娘さんの絵にしては…
なんて突っ込みは禁止ですw
良かった。意外に!
bloodtrail様。
これは評価も重なりました。(笑)
重松清は昔ハマりましたね。
父子家庭大変ですよね。
山田孝之が途中から三浦友和が喋ってるみたいに聞こえて困りました。
bloodtrailさん、コメントありがとうございます。
中川大志と掛けて「蕎麦屋とウナギ屋の爪楊枝」と解く。
…
分かりました。
正体は隣にいたオヤジですね …って、それは部長
そば屋のシーンのたびに
「ごちそうさんっ」 て感じで
暖簾をくぐって出てくる客
もしかして、それですか?