「酷評され、A Box-Office Bomb ....しかも、いい映画」ジョン・F・ドノヴァンの死と生 PtiNakiさんの映画レビュー(感想・評価)
酷評され、A Box-Office Bomb ....しかも、いい映画
寂しくて
前置きは終わり....
♪ Rolling in the Deep by Adele ~ ♫ が流れ本格的に映画の幕が開く....
There’s a fire starting in my heart
Reaching a fever pitch, and it’s bringing me out the dark
Finally, I can see you crystal clear
Go ahead and sell me out, and I’ll lay your ship [shit] bare
この曲の ” Rolling in the Deep ” の歌詞を紐解いていくとこの映画のシナリオと何故か共鳴するかのように話がいとも簡単に...心に響く
本当に自分に
John never put me, as a child, in a position
where I'd read things I wouldn't understand.
He would rarely mention his private life, not to me, not to anyone.
There were just rules, he said,
if they were broken, that would destroy him.
ジェンダーの垣根を超えられない、しかも自分自身で垣根を作る...そして垣根が塀になる。
Time never redeemed.
力強いメッセージなのか? Green Day のJesus Of Suburbia という曲...この映画自体が映画・音楽というジャンルを超えた一つのアルバムなのかもしれない...ただし ”Stand by Me” を除いて
多くの批評家から酷評され ”Break-even point” なんてサラサラ存在しない本作...その原因として一つは ”Nonlinear narrative” 形式をとっている負の遺産とも言える物語が煩雑になり簡単に感情移入が出来ない点が挙げられる.....しかし、それよりも、ジェンダーに対しての偏見があると受け止められても仕方がないジョンの立ち位置が大きく影響している。いくら時代設定を過去においても...
映画の巨匠曰く、「音楽 = 映画」....先日鑑賞した「Sonic the Hedgehog」の動としての音楽、それとは次元の違うこの映画は、今までにないハリウッドでは考えられない音楽が主体であり音楽の詩の内容に則した映画を作り上げていることに個人的には共感を呼ぶ。
Go ahead and sell me out, and I’ll lay your ship [shit] bare
ソープオペラなんて製作しないと過去に発言している監督...その監督が言うところには、音楽は、人の感情に愛した人たちの思い出を喚起させる力があるとコメントに寄せていた。
この映画のラッシュ時には4時間という時間の長さからか、ラストに関係しない多くのシーンを敢えて削ったとされている....あまり感心しないが
It’s originally ‘roll deep (with someone)’ but Adele changed it to
‘roll in the deep’.
北ロンドンで生まれて数年間過ごした歌手のAdele....その土地柄ゆえに日本人では決して分からないし、多くの方が日本語に訳してもチグハグさの否めない歌詞。そんな映画と思っていただければいいのかもしれない。