グッドライアー 偽りのゲームのレビュー・感想・評価
全86件中、21~40件目を表示
最後まで楽しめました!!
無駄な部分が無く、最後まで集中して楽しめました。同じ内容で微妙な俳優だと普通の印象かも知れないので、やはり俳優固有の魅力や存在感というものは重要なのだと思います。ちょっとあっさりとした後味ですが、その時だけ楽しめて何も引き摺らないのも、洗練されていてグッドです。ただほんのりと、人生最後まで諦めずに楽しもうという気持ちにさせてくれました。俳優や映画の役割と言うのはそういう事なのだと思います。やっぱり映画って良いですね。
ベテラン対決!けど爪も隠せていないし見誤らない?
能ある鷹は爪を隠す…? "ナチス"モノの定番"(人生)なりすまし"オチ、逆もまた然り。題材的にはヘビーだけど、思ったより深くなかった!キャラクターについて知れば知るほど、彼らのすることが信じられなくなる。舞台はタランティーノの傑作『イングロリアス・バスターズ』が公開された2009年。そこに待っているのは、もう見飽きたよと言いたくなる類の辟易とするネタバラシパート。
近づきすぎると見誤る…?ヘレン・ミレン × イアン・マッケラン = ベテラン二人の競演・演技対決は一見の価値あるかもしれないが、見誤らなかった。更に、日本でも大ヒットを記録した作品も手掛けてきたビル・コンドン監督 × イアン・マッケラン主演と言えば老年のシャーロック・ホームズを描いた良作『Mr.ホームズ』コンビだけど、そうした大いなる才能の総和からすると、正直期待値は超えない。
良い嘘つきというタイトルは納得。報いは必ず受ける、と信じたい。日常を装った中に変な緊張感が作品を覆い支配する、如何にも何か裏のありそうな余白。英国っぽいネチネチした空気感。イアン・マッケランが演じるのは老年の詐欺師。普段は年の割にまだまだキビキビと歩けるのに膝が悪いみたいなフリもお手の物。マグニートーはあったけど、あれも己の正義を貫いているだけだったし、イアン・マッケラン御大がここまで悪に徹しているのは自分の中でどこか新鮮だった。
「冥府の入り口へ」「過ぎた出来事を振り返って何になる?元に戻せない」「過去の有りそうな人だね」傷跡「私は何より不誠実なことが嫌いだ」「あんたがどういう人間か分かってるんだ」「勝手に住み込み、財産をすべて巻き上げる気か?」「自分が分かる?私に孤独を感じさせない唯一の人よ」「全額送金するって懸命な判断かしら?」全額「あなたも"能ある鷹"ね」行くのをやめるよ「予定通りに」キーパッド「共同口座を見てるの。あなたが嘘をつく度にこれを押す」リリー「スティーヴンは優秀な調査員。……スティーヴンは孫じゃない」10万ドル「俺の金をよこせ、ロイ」「無いと言うのは嘘よ」深く想う、思ったより深いわ
クイーンvsガンダルフのガチンコ色々バトル
仕掛けのタネがまるわかりの失敗作
百合の花で気づいてほしかったよね…
いやぁ、老人が主人公の映画もいいですね。それも善人ばかり出て来るような映画ではなく、一癖ありそうな人たちが幅を利かせているこんな映画が… ヘレン・ミレンがだまされるだけの女なんか演じるはずがないと思っていた。だから、自分なりに想像してみた。彼女も詐欺師でだまそうとしている⁇ それともなかったら、彼を捕まえようと、潜入捜査を行なっている⁇ そんな自分の想像をはるかに超えて、意外な展開になって、すごくおもしろかった。しかも、『黄金のアディーレ』と同様、ベルリンという町が鍵となる。ロイがベルリンを訪れたくないのはなぜか? ベティがロイとのセックスを拒むのはなぜか? その答えは⁇ 映画で見つけてほしい。
deepな物語ですが、突っ込みどころも多い
演技力は圧巻
何重にも嘘が張り巡らされていて、観客も踊らされる
何が真実で何が偽りか最後まで観ないと分からない!
だました相手の人生なんて知ったこっちゃないと言い放つ冷酷な詐欺師をイアン・マッケランが、
夫を亡くし莫大な遺産を持つ寡婦をヘレン・ミレンがそれぞれ演じる。
英国を代表する大御所俳優の演技のぶつかり合いがすごかった。
イアンが演じる詐欺師ロイが本来の騙す側、
ヘレン演じるベティが騙される側のはずだったのに、「悪女」ベティによって実はその手で踊らされていたのはロイのほうだった。
ここまでは予告編で把握していたから覚悟して観ていたのに、
いったいどこまでが嘘でどこにそっと真実が隠されているかが最後の種明かしまで全く分からなかった。
悪女ベティことヘレン・ミレンに観客もまんまと踊らされていたような感覚。
ラストの彼女の笑顔は晴れやかなのに、観る人によっては(倫理的な意味で)もやもやが残る内容だったのでちょっとスコアマイナス。
その点も含めて、下の方にネタバレ含む感想・考察載せます。
以下、ネタバレの感想
オープニングすら観客をだましていたのではないかと2回目に鑑賞して思った。
黄色じみた紙にタイプ音とともにキャストやスタッフの名前が刻印されるオープニング映像とベティとロイがPCのキーボードを打ってチャットする場面が交互に映し出されるから、キーボードの音に合わせたオープニングの演出だろうと理解してたんだけど、そのオープニングに重大な嘘が隠されてた。オープニング映像をよく見てみると、黄色じみたただの紙じゃなくて、所々に文字が書かれていて、途中ではっきりと「1948年10月」って印字されているのを発見。
「1948年」は、はっきりと物語で語られ、重要なエピソードが起こる年なんだけど、オープニングで既に出てきていたとは・・・
見事に復讐を果たして、籠の中から解き放たれた「ベティ」の晴れ晴れしい笑顔がラストを飾るけど、「ロイ」は全身麻痺の車いす生活になってしまうので、「復讐のためなら何でもして良いのか?!」と考えてしまうところ。
Liar Liar!!
夫と死別し、息子も事故死。今は孫に会えるのだけが楽しみの資産家ベティと、その資産を騙し取ろうと近づく詐欺師ロイの交流を描いた物語。
まずはこの映画の噛ませ犬とばかりに、おばかな男たちをコロッと騙すロイとその仲間。しかし、頭脳明晰なロイも、ベティと出逢って以降、どうにもウマの合わない孫や、まわりをチラつく不振な人物にあまり良い気分ではない模様。
更に話が進んでいくにつれ、ロイの残忍さも見えてき、最後に語られた物語の真相は、ベティの言葉を借りれば、思ったより深い。
本作に関して特に良いと思ったのが、予告編の時点でちょっとしたネタバレというか、ベティもただ騙されるだけのウブな老婆ではないことは提示されていたことが逆に◎。
話の展開等々とても考えられた作品だけど、予告編を見ずに観賞してたら、途中で話が見えてきて「何だかオチがあっさりよめちゃった」的な感想になってただろうけど、ベティの素性をある程度ネタバレしていることで、どうやってそこに辿り着くか、話を持っていくかを考察しながら見れたのでとても楽しめた。
しかしヘレン・ミレンさん、70歳をとうに過ぎているというのにとてもおキレイ。
そりゃ皆深く想いますわ。
全86件中、21~40件目を表示