「報いは必ずくる」グッドライアー 偽りのゲーム KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
報いは必ずくる
幼少時代、祖父祖母にはよく悪いことをすれば必ず報いはくる。どんなに悪い行いが自分の都合良く巡っても最後はきちんと報いがくるからやめなさい。そんなことを言われていたのを思い出した。
マッケラン演じるロイは死んだ友人の籍を引き継ぎ生きたり、投資詐欺を現役でしたり、その被害者を殺害したりまぁとにかく悪いことをしまくりだ。
今回そのターゲットとして目をつけたミレン演じるベティから資産を巻き上げてやろうというのがストーリーの軸。
ただこの手の作品で他の登場人物があまり目立っていないことから早くからベティにロイが最後はやられるんだろうなというのが読めてしまう。
そのためベティがどうやってロイを成敗するのか終始ワクワクして見ることができる。
結局最後の最後って互いの資産を統合し、ロイのタブレットを盗んで資産の多くを奪い、ロイの被害者からロイを暴漢させロイは植物人間の状態のような結末で終わる。
ベティがロイを成敗する理由は60年も前にレイプをされ、そして家族を崩壊させたから。
決して60年恨み続け、ロイを追いかけていたわけではないが、出会い系サイトで彼を見つけ怪しみ核心に迫ったのがきっかけだ。
結末が意外とあっさりはしていたが、時間の経過は早く感じ、終始集中して見ることができた。
またベティが成敗したのもひょんな出会いからってのがまた面白い。
その辺が悪いことをしたぶん最後にツケが回ってくるような運命的な流れに感じ現実的に思う事ができた。
緻密な計画や複雑なトリックがあるわけではないので良くも悪くもあまり期待せず、ミレンとマッケランの掛け合いを楽しめるとこの作品をより楽しく見ることができると思う。