グッドライアー 偽りのゲームのレビュー・感想・評価
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俳優陣の演技力が素晴らしい。
原作が素晴らしいのだろう。そして俳優陣の演技力が素晴らしい。ベティも嘘つきであることは最初の段階で読めたが、彼女が嘘をつく理由には意表を突かれた。ロイが絶対に世話になりたくないと言っていた無料の医療サービスの世話になっているのも、部屋に描かれた絵が北ドイツの海岸になっているのも皮肉としか言いようがない。舞台がロンドンで出演陣も英国人ばかりだったのでアメリカ映画と後で知って驚いた。
騙し騙され生きる人生もある
詐欺師が、老女をだまして財産を手に入れようと用意周到に企てるも、騙されていたのは詐欺師で、その裏にあるのは若い頃に蹂躙された復讐だった・・・。
老女をだましていく過程ではグイグイと引き込まれていく。脚本に加えて、一流の演者によるものであることは明らかだ。しかし、途中からご都合主義というか、ちょっと現実離れしすぎな展開に感じてしまった結果、高い評点をつけることは出来なかった。
軽快なサスペンスとでもいうべきか。
老詐欺師が老女を騙す。
手口も環境も見やすく
軽快なスタートと感じた。
物語は老女の表情で動いた。
演者 ヘレン・ミレンの目、
顔の角度、言葉の強弱、
その巧みさには舌を巻く。
イアン・マッケランも良いが
後半はヘレンが持って行く。
二人の演技は素晴らしいが
物語の展開には無理がある。
特にラストシーンはスッキリしない。
ひとつ前のシーンと入れ替えた方が
まだショックは大きい。
※
よくまとめてきた!
途中からなんとなく立場が逆転するんだろうなーとは思いながら観てましたが、案の定そんなストーリー。
伏線も至るところに張られていたので割とわかりやすかった印象。
ただし動機などにはきちんと裏付けがあったので納得のラストでした。
騙された
詐欺師が老女をどう騙すのか、騙されないのかという映画かと思っていましたが、完全に裏をかかれました。
途中からの急展開が、さらに引き込むトリガーとなっていました。
ストーリー的には、驚かされましたが、そこまで楽しめたわけではなく、面白味には欠けたかな。
確実に言えることは、主演2人は、名優であり、素敵な老人です。こういう老人になりたいと思います。
とってつけた感満載
嫌いな展開ではなかったけど、ちょっと種明かしが完璧すぎだった。偽孫の発言なんかは、ハメてるのであれば有り得ない。映画だから仕方ないけど。
でもこんな風に回想シーンのある映画は久々に観た気がして、逆に新鮮だった。
評価:3.5
爽快なラスト
女性の思惑が最後まで分からず進行していく物語が良い。
ラストシーンで主人公のトラウマを想起する場面が二つある。
一つは計画の協力者であり、孫の恋人からの「好ましく思っている」という言葉。これは、詐欺師のロイが昔から相手をはぐらかす時に使う台詞だ。幼い頃に初めて想いを寄せた相手から、レイプされる直前に言われた言葉。
リリーは少しの間その言葉を反芻し、過去を知らずにそれを発した相手に優しくキスをする。
もう一つは、池で戯れる孫娘たちの叫び声。リリーは思わず無事を確認しにいく。そこには、この世に危険など一つもないかのように無邪気に遊ぶ、かつてのリリーたち姉妹のような孫たちの姿。リリーは安堵し、目を細める。その顔には自信と誇りが溢れていた。
ここに至るまでの彼女の葛藤を思わずにはいられない。自分の安全だけでなく、子育ても緊張の連続だっただろう。それも過保護になりすぎないよう、細心の注意を払いながら。付き合う相手は人柄を第一に見定めて…。不安にかられては、立ち向かい乗り越えてきた。その度に辛い過去が少しづつ上書きされていったのだろう。
そんな彼女の歴史が、最後のシーンに凝縮されている。緑と光と笑顔に溢れた庭。
一方で、リリーから金を騙し取ったあとは南の島で老後を過ごす魂胆だったロイは、「一生世話になんかなるもんか」と言っていた無料の医療サービスの病院で、壁に描かれた寒々しい海辺の絵を背に、自ら食事をすることもできない。唯一の訪問者である自分を裏切った詐欺仲間から、「シャンパンだと思って飲め」と水を飲まされる。全てが偽りの世界。
庭、家族、成功、落伍者、皮肉。とてもイギリスらしい上に、爽快なエンディングだった。
鑑定士と顔のない依頼人に似てる
最後の結末みたいなのは鑑定士と顔のない依頼人に似てます。どちらも面白い映画です。グッドライアーは、信義にもとるカスの末路が描かれています。そこそこ面白くて見やすいので見ておくとよいのではないかと思います。他人騙して金もうけしてたら最後こうなるんですか。この映画を見てたらボケ老人って若いころに悪いことしてた奴らじゃないのかなと思った。
おもしろかった
ベティさん、まんまと騙される…わけはないなとは思ったけど、ラスト20分くらいで種明かし。
お見事〜!とスッキリする。
ベテラン2人の演技が安定感があり、ホント素晴らしい。
若い頃のロイさんと、鼻が全然違うのはご愛嬌か?
それにしても、人間の欲というやつは、無限なんですかねぇ。
ヘレン・ミレン凄い!
予備情報ゼロで何となくぼんやりと見始めた。が役者が違うのでどんどん前のめりになって最後まで。面白かった!ベルリン、1945年前後が出てくるとゾワッとする。
ヘレン・ミレンは自然で美しい。顔もスタイルも髪型も姿勢もドレスも靴も全て。キュートだったり真面目だったり儚げだったり明るかったり悲しげだったり強かったりクレバーだったり馬鹿のふり、若かったり老けたりと、カレイドスコープのように変わる眼差し含めた表情の豊さ!何歳か知らないし関係ない。こういう人を女優と言うんだろう。なりたいと思わせる女性のお手本だ。
お話、凄く良かった。嘘つきで人を裏切ったり食い物にする人間の性根は何歳になっても変わらない。
おまけ
二人の映画デートがイングロリアス・バスターズだったので「よーし!」と気合いが入りました!
煽り文句とはちょっと違う
心理戦とか詐欺師ゲームみたいな印象で観たけど何かちょっと違ってた。伏線拾うの楽しいけど後半ギリギリまで胃痛なので爽快感が欲しい方は注意。ラストだけはめちゃくちゃ爽快感があるけどね!
とりあえず主演二人とロンドン観光とベルリン観光が見たい人は損はしないのではないかな。
騙し合い
リリーの過去が陳腐すぎて、真剣に観てたのにがっかり。
それが理由なら、もっとロイのプライドをズタズタにしてほしいし、徹底的にやり遂げるストーリーにしてほしかった。金と体を痛めつけるだけでは物足りない。
公式で「騙し合い」とネタバレしなければまだ良かったかも。
あとこれは騙し合いというより復讐劇。
鑑賞前の期待と違った映画でした。
高齢の詐欺師と、その詐欺師に狙われる老女の物語。
序盤の詐欺のシーンから、テンポの良いスリリングな心理戦が描かれるのかと思いきや、思いも寄らぬ展開で驚きます。
ただ、その驚きは、プラスのものではなく、マイナスな印象です。
例えは悪いですが、ラーメン屋に入ったらソバが出て来たような・・・そんな印象です。
当然、評価はやや辛口になりました。
100分ちょっとでコンパクトにまとまったクライムサスペンス。 いや...
100分ちょっとでコンパクトにまとまったクライムサスペンス。
いや、クライム”ロマンス”とでも言うべきか、
見てるこっちも何が真意なのかハラハラというか興味深く見入ってしまった。
主演の二人はまさに老練で、この二人だからこそのクオリティになっていたと思う。
終盤のネタばらしについては好みが分かれると思うんだけど、
ベティの告白よりも、ベルリンでのロイの告白の方が「え、そうなの!?」だったというか
そっちの方が面白かったもんで、その後に尻すぼみ感が否めなかった。
良作でした
後半のヘレン・ミレンに期待しながらワクワク観れました
騙し合いの展開になるのだろうと思ってましたがあんな展開とは想像してなくて、それがまた良かったです
成敗されるワルが同情も全くできない嫌なヤツだったので爽快でした
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