劇場公開日 2020年1月3日

  • 予告編を見る

「謎解き×悪魔系ホラー」デビルズ・ソナタ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5謎解き×悪魔系ホラー

2020年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

音楽は悪魔。取り憑かれたら最期。

謎の自死を遂げた父、偉大な作曲家だった父、彼の遺した謎の中身とは。その正体とは。
ゴシックな雰囲気たっぷりの、古典的謎解き×悪魔系ホラーのスマートな掛け合わせが面白い。

美しい旋律を奏でる遺作、その譜面に残された意味深なマークにワクワクする。
解き明かすことで完璧な演奏ができる、という意欲を沸き立たせる設定よ。
そしてだんだん見えてくる、マーロウの残酷で黒い所業にドキドキした。
暗く壮大な目的意志にもゾクッと来る。

大勢の観衆の前でこのバイオリン・ソナタを演奏する意味の恐ろしさよ。
さらに、映画の中で私たちはこの曲をフルで聴いてしまっている。
もしかしてこの映画を公開すること自体、悪魔の計画の手の内…なんて考えるともうたまらん!胸キュンが止まらん!やめてーー!!

ローズのマネージャー、チャールズの佇まいがとても魅力的で、こんな人についていきたいなぁなどと思ってしまった。
ピークトラペルが印象的なファッションも素敵。まさにダンディでかっこいい。
マネージャーという立場の哀愁。
彼の持つ音楽への愛、好きだったが故のもどかしさやモヤモヤが痛く刺さる。
「お前の才能があれば…」の言葉はそのまま本心だよね。

派手派手な怪奇現象に頼らず、堅実でシンプルな良いつくり。
心地良い空気が流れていて観やすかった。
ただ、前半の起伏があまりにも無く、ボーっと眺めてしまった部分も。
もっとがちがちに脅かし怖がらせてくれていいのよ。

ローズ役の女優さんがマーゴット・ロビーに激似で、豪華キャスト出演ホラーの雰囲気をなんとなく味わえた。

KinA