「現代の魔女狩り」FREAKS フリークス 能力者たち odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
現代の魔女狩り
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外界に異常なまでの警戒心を持つ父親、家に閉じ込められている少女クロエ、題名からX-menのような超能力者のアクションSFものかと思ったが訳の分からないチープなホラー調に困惑は深まるばかり。
後半になって、FREAKSとは異常な連中を指す言葉、すなわちクロエの家系が超能力者で世間から魔女のように忌み嫌われ迫害を受けているらしいことが分かってくるが馬鹿馬鹿しい、まるで現代の魔女狩り騒動ではないか・・。超能力者と言わず能力者と超を省いたのはせめてもの配給会社の良心でしょうかね。敢えて控えめにしたのは民族や文化、生活習慣の異なる異端の人たちへのハラスメントに寄せて社会派ドラマの要素も込めたかったのかもしれませんね。
ザック・リポフスキー&アダム・B・スタインが脚本・監督・製作を兼任しているから、二人の思うように作れる半面、客観性が入る余地がなく独断専行、極めて作家性の強い映画になってしまう典型、夢見る少女じゃいられないとばかり、殺人までやらせるとは唖然、茫然、いたいけない少女を使ってホラーもどきの演出には腹が立ちます。
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