FREAKS フリークス 能力者たちのレビュー・感想・評価
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父とクロエの能力はチート
やっぱ能力バトル系は面白い! 時を止める父の能力強すぎ。 クロエの能力もすごいけど、あの遠くのビジョンが見える的なのは何? ちょっとご都合が過ぎるんでないかい? そこだけ気になった。 祖父の能力も利便性が高そうたけど、母は高速で飛ぶだけってw 瞬間移動とかでいいのに。 私達の戦いはまだ終わらない…的な感じでめちゃくちゃ続編がありそうな終わり方も気になる。
新感覚の超能力作品
冒頭からこの作品が何を意味するのか二転三転するように設定されていることで、問題点が掴めないのがもどかしく思える。 父とは本当の父なのか? クロエはアブダクションされたのでは? アイスクリーム屋の爺は何者? やがておかしなことが起きる。物置と何処かが異空間で繋がっているようなのだ… こうして中盤に来てようやく彼らが何をしているのかわかってくる。 同時にこの映画の世界の設定もわかってくる。 フリークとは別名アブノーマルで、普通ではないことを意味し、ある種の人種差別的要素を含むが、これは長らく西欧社会がしてきたことだろう。 肌の色が身体能力に及んだ世界だ。 そしてフリークは社会悪だと言う決めつけのもと、彼らを探し出しては始末するという社会だ。日本語で遣うラーメンフリークとか言う場合の差別的表現である。 幼い子供の無知ながらも精一杯の力を発揮して母親を救い出すシーンは共感を誘う。 逃げるしかないという選択を長い間続けてきた父は、なかなかその枠を超えられない。 母の救出に全力を注いでいるクロエを守るため、父と祖父が犠牲になるが、犠牲にならなければ見ごたえがないというのが制作者の意図なのか、またはアメリカの視聴者へのウケなのか、判断がつかないものの、疑問だけは残ってしまう。 日本人なら家族一緒という感が否めないからだ。 もう逃げないと宣誓するクロエの最後の言葉は、キング牧師の言葉を彷彿とさせる。これがアメリカ人という国民性の表現なのだろうなあと思った。 個々人の考え方とそれぞれ違う能力、そしてアメリカ人ならではの個人技が優先し協力は二の次というスタンスが、このスタンスを明確化することで、計算されたように見えないプロットが紡ぎ出されている。行きあたりばったりだとしてもだ。 そこもまたアメリカらしいと感じた。
現代の魔女狩り
外界に異常なまでの警戒心を持つ父親、家に閉じ込められている少女クロエ、題名からX-menのような超能力者のアクションSFものかと思ったが訳の分からないチープなホラー調に困惑は深まるばかり。
後半になって、FREAKSとは異常な連中を指す言葉、すなわちクロエの家系が超能力者で世間から魔女のように忌み嫌われ迫害を受けているらしいことが分かってくるが馬鹿馬鹿しい、まるで現代の魔女狩り騒動ではないか・・。超能力者と言わず能力者と超を省いたのはせめてもの配給会社の良心でしょうかね。敢えて控えめにしたのは民族や文化、生活習慣の異なる異端の人たちへのハラスメントに寄せて社会派ドラマの要素も込めたかったのかもしれませんね。
ザック・リポフスキー&アダム・B・スタインが脚本・監督・製作を兼任しているから、二人の思うように作れる半面、客観性が入る余地がなく独断専行、極めて作家性の強い映画になってしまう典型、夢見る少女じゃいられないとばかり、殺人までやらせるとは唖然、茫然、いたいけない少女を使ってホラーもどきの演出には腹が立ちます。
B級だが脚本が意外としっかりしている
未体験ゾーンの映画たち2020で上映されたSFサスペンス。 何かを怖れている父親に監禁されて暮らす少女クロエ。 不穏な雰囲気が漂う中、次第にその秘密が明らかになっていく。 タイトルからも分かるようにX-MENっぽさもある中で、捻りが効いたラストが良い。
超能力系家族愛の物語
ヒューマンドラマペーストのSF、とあるサイキック家族の絆がテーマ。
以下、すごいネタバレなのでご注意ください。
超能力の家系に生まれたばかりに、普通の人間からの差別迫害を逃れるために過保護(?)なパパから隠れ家に幽閉されて育てられてきた少女(7歳)が、もうどうにもアイスクリーム(チョコのダブル)が食べたくなっちゃってプチ反抗外出を強行。
え? まるでIT(それが見えたら終わり!)みたいな展開か?(シャボン玉も浮かんでるよ)と思ったら、実はなんと少女の祖父だった(おお、そう来るか!)移動アイスクリーム屋さん。 物語では説明されていないが、このじいちゃんは孫が7歳になればアイスクリーム食べたさにいつかやってくる、という予知能力も持っていたため、ずっと隠れ家の前で駐車商売してたにちがいない。(たぶんね)
とまあ、そんなきっかけで、死んだと聞かされてた母親(サイキック=フリークのテロリストとして捕まった)が実はまだ生きているということを、自分自身の超能力で偶然に知っちゃった少女が、父と祖父の超能力の助けも借りて救出しにいくという流れ。
過保護な父親は、近所の夫婦を金で買収して少女を養子にしてもらおうと計画するが、フリークであることがバレて失敗、通報されて隠れ家もミサイル攻撃(さすがアメリカ)されちゃう中での母親救出作戦がハラハラ演出です。
結局じいちゃんもパパも犠牲になって死んじゃうんだけど、娘に会いたくてすごく頑張ったじいちゃんのことは、助かったママが全然気づかない(パパにはチラ見あり)のがすごく哀れ(だってじいちゃんと同世代だもん)でした。
てなわけで、突っ込みどころは結構あるけど、とにかく主人公がすごい美少女(将来が超楽しみ!)だったし、全体的にはなかなか面白かったので、自分の中では高得点でした。
蛇足で、サイキックパワーだけど、少女が最強にみえて実は時間を停められちゃうパパのほうがすごいんじゃないか?との感想。 これも説明ないけど、隠れ家にある大量の札束は、パパが時間止めて銀行からパクッてきたんだよね!?
じいちゃんとママの能力は…わかるようでよくわかんないなぁ。
兵器に利用させたくない!
家に閉じ込められていた少女・・・そう、外出は自粛してくださいね。と、今のコロナ禍をまた思い出してしまい、子どもに無理やりの引きこもりは酷だなぁと感じてしまいます。いや、何の物語だっけ?と時間を忘れてしまいそう・・・あ、時間を止められていたのか! 超能力者や新人類が特別扱いされて兵器利用に回されるなんてSFストーリーは山ほどあるのですが、この物語の進め方がちょっと斬新。どことなくX-MENのような設定ではありましたけど、各々の能力がどんなものかわからなくしているユニークな前半が特にいい。 アブノーマルとか、フリークとかの言葉もそのまま差別用語なんでしょうけど、隠れるしかない彼ら。娘のクロエが7歳という幼さから、自分の能力もわからず、幽霊とか向かいに住んでる少女が家にいるように見えるのです。アイスクリーム売りの老人に連れられて公園に行ったときに始めて能力を使い、この物語が生き生きとしてくるのですが、命令語を発し続けると相手がそのまま受け入れる様子・・・たったこれだけ?などと思っていたら、後半には能力が覚醒しちゃいます。 へー、そうだったのか。と納得するしかない。警察組織には怒りも感じるし、すっきりすることは間違いなし。山がよくわからんかったけど、ドラえもんに出てくる裏山みたいなものか?続編希望。
場面変わらない1時間以上を我慢出来れば
意味深なシーンで徐々に明らかにしていく手法はいいけど、ほぼずっとお家の中にいるので眠たくなる。アブノーマルとして世間から迫害されている為隠遁生活を送らないといけないのは分かるが、散々引っ張った一般家庭の子供としてお向かいさん家に潜り込む作戦があっさり失敗するのが… 死んだと思っていたオカンと少女の共闘、クライマックスはまあまあ能力発揮して盛り上がったが、1本の映画というよりは世界観や設定をプロモーション、プレゼンムービーって感じ。 もっとテンポを上げて連続ドラマの第1話ならアリか。 血の涙が特徴なので、判別方法がブラックライト。 とりあえず目から血が出るとBANなので目に物がよく刺さる。 もう隠れるのはイヤ! 好きな場所に住んで邪魔するやつはやっつける‼ ブルースダーンがおじいちゃん、エミールハーシュがお父さん 起きてる間は時間を止められるので娘の成長だけ遅いって設定がイマイチ活きて無かった。
これだけの恐ろしい能力
恐らくはこの世に居れば、間違いなく利用しようとする卑劣な輩がいるだろうし、そんな非人道的な扱いを受けるとすれば黙って支配される筈もない。 アブノーマルには敵わないと思っているノーマルは権利や色々なものを奪われると恐れるからこんな世界になったのだろう。 マンガみたいに、ヒーローとヴィランの区別などない。 この家族が全力で世界の終わりを願えば、結構な確率で破滅するだろう。 何せ、時間を止める父親、空を飛び衝撃波を出す母親、透明になる祖父、遠距離にいる人間すら遠隔操作する娘と言う構成だ。 2~3分で世界中に核ミサイルが発射されそうである。世界は危険に満ちているのだ(笑) ミサイルが抑止力と言う反面、逆もあり得る。 単純な超能力アクションかと思いきや、中盤まで地味に隠れているし、能力全開で何とか隠れる事は出来なかったのか?と残念に思う。 もし今後があるなら、オチをどうするか?観てみたい
愛してると言ってくれ
特殊能力を持つ、アブノーマルの呼ばれる人間(=フリーク)が危険人物として淘汰される世の中で、娘を守りたい為、「お前は普通の子だ」と言い聞かせ続け半ば監禁生活をしている父親とその娘の物語。 未体験ゾーンの中でもイチオシされている感のある本作でしたが、それだけの見応えのある作品でした! 予告を見れば話の大筋はわかるものの、映画前半は父娘の会話が中心で、その意味もイマイチよくわからず。 しかし、中盤に入りSF全開になってからは、前半の伏線もキッチリ回収し超能力バトルの連続でアツい展開に!お向かいの奥さんを撃たせるまでの展開とか、もうね(とばっちりもいいとこだけど(笑))。 ただ、アブノーマルというだけで淘汰されてしまう家族に始めは同情しつつも、映画が進むにつれ「あ、やっぱこの人達危険だわ」と思い、一般人側に感情移入しかけてしまった自分もいたかも(笑) X-MENのようなド派手な超能力バトルではないけど、登場人物それぞれの能力やキャラクターが魅力的でとてもよかった。 そして、お前は普通の子だと言い聞かせ続けていた父親が、最後に「お前は特別」だと言った「特別」の意味。 グッと来ちゃいました。
血の涙
特殊能力を持ち「アブノーマル」とも呼ばれ疎ましがられるフリークスの親子の話。 超能力を持っている血筋が故に命の危険を感じた父親により外部と隔離され、自宅でひっそり「普通」を強要されて暮らす7歳の少女だったが、成長と反抗と母親への思いから目覚めた力を隠しきれなくなっていくというストーリー。 洗脳の様な教えとか、父親が起こす波動とか、良くわからない状態で話が展開していくけれど、クロエの外出と共に、陰湿で黒い対立の背景が見えてくる。 家族のドラマではあるけれど、能力の面白さや、そこからくる悲しく恐ろしい人間同士の対立の構図って、やってることはX-MENだよね。 つまらないとは言わないが、もったいつけられた母親の能力も何だか予想を下回ったし、ジメッとした空気感であまりスカッともせず。 悪くないけど目新しさはなかったかな。
They look just like us コピーより
You've got to be a good hider otherwise
the bad guys will find you..... " Sorry. Dad."
父親と娘のクロイ。娘に絶対に外に行ってはいけないという父親。何故か?
Chloe what's your favourite sport?
I've never played a sport. Bang!
You're dead.
このシチュエーションを見ただけでは、1984年のスティーブン・キング原作・ドリュー・バリモア主演映画「Firestarter」の亜流かと思ってしまう。でも違う。
I can only protect you when I'm awake.
能力者の弱点も見えてくる。
それならこの汚いだけの家が舞台のソリッドシチュエーション映画なのか? それも違う。トラックを家の前に横付けしているアイスクリーム売りの爺さん、AKA:Mr. Snowcone はクロイを連れ出そうとする悪者か? そうでもない。
I hate you!
I wish I had a Mom.
終いにはクロイは・・・・・!
I wish you would die.
では、Dadと呼ばれる男の人はクロイの本当の父親か?
見ている者を疑心暗鬼にさせる新しい感覚になる。そしていきなり女性の登場となる。
二転三転するストーリー展開。先が一切読めない。そして物語が進むにつれて全容が明らかになる手法。唯一言えることがあるとするならば、思い込みは’禁物’であるのは間違いがない。Sci-Fi映画にはあまり見られない不思議な家族愛を描いた作品なのかもしれない。誰でも持っている恐怖心と依存心と7歳の女性の自我の目覚め。
Wake up, wake up, wake up!
Come back, come back, come back.
そして映画も幕を降ろそうかというその時に
I don't want to hide anymore.
We can live wherever we want.
And if anyone bothers us,
we know how to make them stop.... Okay.
クロイが一人いただけで、スーパーマンはただの人工衛星になり、スパイダーマンは繭の中に、バットマンは顔を晒してジョーカーになってしまうかも?そしてプロフェッサーXは赤ん坊に帰る。
ある人は、この映画に関して一貫した関連性のないシナリオだと指摘する人や子供が法執行官のように殺人を執り行っているとか否定できない意見も存在する。たしかにクロイを演じたレクシー・コルカーさんの演技がなければ、この映画は撃沈していたかもしれないし、子供に殺人をさせているように匂わす場面があることは、いかがなものかと思うのは当然のことと言えるが、そのところはあまり違和感のない描き方をされていたと思うのだが....
ニューヨークタイムズ「映画の最も効果的なトリックは、クロエの頭の中に私たちすべてをトラップし、子供の目の視点から、理解不能に狂ってしまった世界を提示することである。」
ラストはカタルシス全開放となっています。
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