「MCU版「しあわせ家族計画」」ブラック・ウィドウ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
MCU版「しあわせ家族計画」
アメコミヒーロー映画は、家族が軸となるストーリーが多い気がする。身内の人間が、時には仲間、時には敵としてヒーローの前に対峙するケースは、展開を膨らませやすいから作劇の常套手段となりやすい。
本作もその系譜にあるわけだが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』や『シャン・チー』と異なるのは、ブラック・ウィドウ=ナターシャの家族が“作られた”ものである点。疑似家族で育った者が、いかにして家族を作っていくかがカギとなる。
それにプラスして、幼い女子をさらってスパイとして育てる組織は、東欧で実際に問題となっている幼女売買にも通じるものがある。
MCUはアクションシーンが練りに練られているのが特徴で、マーベルヒーローの中でもアクロバティックな動きをするブラック・ウィドウの本領発揮といったところ。ジャッキー・チェン主演作のように、とにかく”痛み”を伴うコレオグラフィが多く、スタントウーマン達はさぞかし大変だったのでは。ただ落下アクションが増しましだったのが気になった。
もっとも、配信ではなく大スクリーンで観ていたら、また違った感想になってた可能性もあるけど。
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