「アクション重視の感動の『家族愛』。“最強の姉妹”の今後の行方は。」ブラック・ウィドウ アルさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション重視の感動の『家族愛』。“最強の姉妹”の今後の行方は。
MCUフェーズ4ようやく映画館で開幕。待ってました。とはいうものの、時系列は【シビル・ウォー】の頃。そして【エンドゲーム】後の話に繋がっていく。本作はスカーレット・ヨハンソンの発言通り、ブラック・ウィドウ引退作の形になっている。
MCUの過去作に繋がる、連想させるシーンもあり、フェーズ1~3の23作を観てきた分、ようやく始まったフェーズ4の楽しさは格別。観ながらあれこれ考えてしまうのも楽しい。何処の家族にもある、娘に蔑ろにされる父親アレクセイ・ショスタコフ(レッド・ガーディアン)役デヴィッド・ハーバーの姿や、随所に挟まれるユーモアも良いアクセントに。
ナターシャ役スカーレット・ヨハンソンの素晴らしいアクションは健在。だが、一番驚いたのはエレーナ役フローレンス・ピューの身体能力の高さ、そして負けず劣らずのアクション。むしろフォーカスはこっちに当たっているか。悲しい過去からのクールな佇まいも美しく魅力的、何より“家族愛”を求める姿にグッとくる。
偽りの家族、本物の家族、姉妹、親娘、それぞれが持っている価値観の違い。吐き出した後の理解は、紛う事無き『本物の家族』だった。
【エンドゲーム】でナターシャが下した判断、ちゃんとした答えは作中には無いが鑑賞して少しだけ理解。ナターシャにはまだ他にも待っている家族があり、守りたいモノがあり、その為の“痛みが人を強くする”。
RED ROOMでの過去、ホークアイと行ったブダペストでの任務、ナターシャの髪の色などなど。観ていて興味が途切れない。そして、市街地でのバイクチェイス&カーチェイスも圧巻。若干のご都合主義的な部分も見え隠れはしたのものの、十分許容範囲内。
やはりド迫力のIMAXでの鑑賞をオススメ!
エンドロール後の今後の展開に目が離せない。